再掲です。
現在
アメリカ先住民族による
パイプライン建設反対運動により
ようやく
パイプライン計画の凍結が実現しました。
祈りが届いたのです。
これで
先住民たちは
安心して暮らせるようになります。
パイプライン建設は
先住民の存続も脅かす
理不尽な計画でした。
そして
このパイプラインは、
先住民たちの唯一の水源であるミズーリ川の上流を通るのです。
米国では
パイプラインの破損は、
珍しいことではありません。
米国内で石油・ガスの集積運搬過程で起こった事故は、
水源付近で破損した場合には、
それにもかかわらず
先住民族たちの訴えは
ことごとく無視され
力と暴力で押さえつける企業側は
強引にプロジェクトを推し進めていきました。
そこに
一人の先住民の老婦人が
企業側の警備員や警察官たちの前に
ゆっくりとやってきて、
祈りを捧げました。
警察官たちは、
この女性を
直視出来ません。
仕事とはいえ、
自分たちが本当に正しいことを行っているという自信がないのでしょう。
この光景は、
かつての「花の力:フラワーパワー」を思い出させます。
1960年代に
ベトナム戦争への批判が高まり、
首都ワシントンDCのリンカーン・メモリアル公園に
およそ10万人もの人々が集まって
米国国防総省までの道のりを
デモ行進が行われました。
その場で夜通しの抗議を続けて
その中で
大勢の州の警備隊とデモ参加者の衝突があり、
お互いに一歩も譲らない
一触即発の状態が続いていました。
そんな緊迫した状況の中で
ある男性が
銃を構えている警備隊員に近づいていき、
警備隊員たちが男性に突きつけたライフルの銃口に
一輪ずつカーネーションの花をそっと差していきました。
自分に向けられた銃口に
そっと花を挿す姿は
多くのデモに参加した人たちの心を和らげて
他の人たちも
次々と目の前の銃口に花を挿していったのです。
この異例の勇気ある行動は、
マスコミによって大きく報道され、
ベトナム戦争に対する米国国内の世論に
大きな影響を与えたと言われています。
米国のオレゴン州ポートランドで
ファーガソン黒人少年射殺事件の後には、
全米各地で
黒人たちによる
大規模なデモや暴動が発生しました。
18歳の黒人青年が
白人警察官によって
不当に射殺された事件です。
ポートランド警察の警察官のひとりが
話しかけました。
さまざまな話をして
打ち解けてくると
少年は
白人警官による黒人に対する対応の差別や
この先の不安について話しました。
黒人少年の話をよく聞いて
「よくわかるよ。」と心からの同情を伝えて
「自分もハグしてもらえるかな」
と少年に尋ねました。
MailOnline
そして、
ハグ。
少年の目からは
心から打ち解けあうこと
分かり合うことの大切さを広めたのです。
このような愛と勇気を持った行為は
世界中で行われています。
2011年のエジプト革命で
警察官にキスをする女性
反政府デモ隊と機動隊との衝突が続くウクライナの首都キエフ、
2013年のデモでは警察官の前でピアノを演奏する男性。
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2013年のタイのデモでは
兵士にバラの花を渡す反政府デモ抗議者たち。
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2011年のコロンビアの教育制度の改善を訴えるデモ。
学生たちは、
暴力や力以外の方法で主張することを選びました。
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こちらもコロンビア。
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2011年英国のロンドン。
警察官にお茶をふるまう市民。
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2012年ルーマニアのブカレスト。
警察官にハートの風船を渡す男の子。
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2013年ボスニア。
警察官たちに水を差しいれる少女。
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この世界が
公正だとか 平和だなんて言うのは幻想です。
世界中どこに行っても
混乱と対立が世界中を取り巻いています。
私たち一人ひとりの心の中で
真の平和と公正さを尊重するまでに意識を高めるまでは、
世界の国々が
公正で平和となることはないでしょう。
それは
ここが混乱と対立を通して
最も大切なことを学ぶ魂の学校だからです。
混乱と対立の世界でこそ
自分の信念を貫き通し
そこで見出した光や
自分の中で育んできた慈悲や優しさを
多くの人と分け合っていくには
最良最高の機会ではないでしょうか。
Source: ひかたま(光の魂たち)
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