神の詩 第二章第三十九~四十節 2

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神の詩 第二章第三十九~四十節

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「これまで、真我の理念を汝に示した。次に、これについての実践法をよく聞け。これ

を身につければ、汝はカルマ(行動)の束縛を克服するだろう。(三十九)」

「ここでは、努力が無駄になることも、逆効果になることも無い。この行法をわずかでも実践すれば、どんな恐怖からも救われる。(四十)」

続きです。
今までの行為が
カルマを作り出すものだったのであれば、
これからは
カルマを解消する行為へと
方向転換すればよい
ということになります。

日々
丁寧に
カルマ・ヨーガを実践すれば、
そのまま
霊性進化の道への推進力となるものです。

人のエネルギーは
二方向には同時に流れることはできません。

川が上流から下流へ流れるように、
火が下から上へ立ち上るように、
人のエネルギーも
一方向へと向かいます。

そして
人の本来の流れは上に向かうものです。

自分を制約するカルマを作り出す方向へと向かえば、
カルマを克服することはできない一方で、
クリシュナが伝授する実践法を忠実に行えば、
カルマを解消する方向へと向かいます。

その流れは、
ゆっくりであっても
迅速であっても、
実践した分だけ進歩し、
逆の方向性に動くことはありません。

ただ、
カルマの解消のポイントとして、
行為の結果に一切の執着心を持たないこと
が大切です。

無私の行為は、
最高に良いカルマを作り出します。

一方で、
私はこんな良いことをした
とか
見返りを期待することは、
カルマの解消につながる無私の行為とは
逆の方向へと流れを作ります。

この先、
クリシュナは純粋なカルマの大切さを説いていきます。

地の法則が作用する物質的な仕事においては、
今までの苦労が水の泡に消えるということが起こりえますが、
天の法則だけが作用する霊的な仕事においては、
行ったことが
正確無比に因果律によって反映されるため、
クリシュナの伝授する実践法を行うことに、
全く無駄がないのです。

「この行法をわずかでも実践すれば・・」

ここでわずかでも、
とクリシュナは言います。

まずは
実践することが大切であり、
その敷居を低くして
誘導してくれています。

人は、
そのままでいたいという思いがあります。

だからわずかであっても、
動き始めることが大切です。

エネルギーと意志は、
決められた方向性に動いていく性質があります。

それが抵抗のない道となるからです。

最初に
正しい方向へと向かう力が
とても重要になります。

「わずかでも」

これには
もう一つの側面があります。

マラソンの練習でも、
まずは
短い距離から始めます。

走ったことが無い人が
いきなり
毎日42km走れば、
途中で脱落してしまいます。

ピアノの練習でも、
いきなり難易度の高い曲の習得からは始めません。

少しずつ
毎日行うことで、
心身にも無理がかからず、
継続できるからです。

さらに、
どんな修練でも、
身体が動いている間だけが
修練ではありません。

それを行い、
休んでいる時や寝ている時に、
意識の中で消化しているのです。

食べ物を食べたら、
それが
ゆっくりと胃と腸管で消化して吸収するように、
口から食べただけで
終了ではありません。

消化中は、
ゆっくりと身体を休める時間が必要です。

日々の生活のすべての行動は、
その日の就寝時に、
意識の中で
ゆっくりと消化されていきます。

最初は、
わずかでも、
確実に長く続けていくことが
重要になります。

ご来光をイメージすると良いかもしれません。

最初は、
暗闇から空が明るくなり始めた頃、
ほんのわずかに
太陽の一部が見え始め、
力強く光を放ちます。

それと同時に
周囲はゆっくりと確実に明るくなっていきます。

太陽はさらに昇っていき、
気が付くと
あたり一面が光に包まれていきます。

最初は、
ほんのわずかな光だと思っていても、
次第に大いなる光に包まれた世界になっていきます。

「能力とは自分の力に頼ることではありません。神の恵み、神の力、神の法を信頼する限り、心に決めたどんなことでも実現することが能力です。あなたは、知恵を活用すれば多くのことを実現できます。ただし、どのような行動をとる場合でも、神が力を現わせるための水路でありなさい。」エドガー・ケイシー3183-1

次は

「ここでは、堅い意志を持つ者はひとつの決断をする。だが、クルの王子よ、意志が弱い者は、些細なことに気を取られて、際限なくさまよう。(四十一)」」

よく内観してください。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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