アメリカ先住民たちを
無差別・無慈悲に殺していった白人入植者たちですが、
本当はどのような気持ちだったのでしょうか。
1492年以前には北米に
500~1600万人いたと推測されている先住民族は
19世紀までに25万人にまで激減しています。
人口が激減した原因には
直接・間接的な原因を含めて白人入植者が大きく関係しています。
オーストラリアの先住民も
白人が入植してくる前には50万~100万人はいたと推定されていますが、
白人たちに殺されずに生き残ったのは
わずか7万人。
記録によると
まるで動物を狩りするように
次々と殺していったようです。
一体どんな気持ちで
射殺していったのでしょうか。
残虐なサンドクリークの大虐殺の時の記録を見ると
殺しただけではなく、
先住民たちの遺体を無残に切り刻んで遊ぶという行為が賞賛されていたようです。
このような残虐で非人道的な行為は
他の大虐殺でも行われていた記録があります。
セオドア・ルーズベルト氏は、
この虐殺に関して
「これほどまでに、正当かつ有益な行いが、フロンティアで起こった。」
と非人道的虐殺を正当化する発言をおこなったと記録されています。
米軍コロラド軍指揮官ジョン・チヴィントン大佐は、
敬虔なキリスト教牧師でもありましたが、
彼は次のように演説していました。
「インディアンを殺さなければならない。
そして神の天国の元では、
どのような方法を使ってもインディアンを殺すことは正しく名誉あることである。」
多くの人は
トロフィーハンターのように
ゲーム感覚で
無実で平和に暮らす人々を
殺していったのでしょう。
でも、
中には
道徳心があり、
良識ある人もいたはずです。
良識がありながらも
先住民族を殺していった人たちの
いくつかの記録が残っています。
人生のほとんどの時間を
アメリカ先住民を殺すことに費やしたジョン・バーク隊長は
先住民族殲滅作戦の前に次のように語っていました。
「 先住民たちは、
空を飛ぶワシのように自由に慣れているので
不当に抑圧されることが我慢できない。
不正な行為を黙って見過ごすこともできない。
服従させるとすれば、
支配者側の誠意と慈悲と公正さがなければならない。
彼らは、
嘘をつかないし、
とても寛容であり、
何をする時にも女性や子供たちを優先させる。」
若いころにシェリダン将軍の元で
先住民討伐に協力していたウィリアム・フレデリック・コディー氏
通称バッファロー・ビルは
次のように語っています。
「私は何度も軍隊を率いて、彼らと闘ってきた。
そのたびに
自分の身を恥じ、
政府を恥じ、
自分の軍隊の旗に恥じる思いを持っていた。
いつでも正しかったのは、彼らであり、
私たちはいつでも人として間違っていた。
私たちが約束を誠実に守ったことも一度もなかった。」
北米中西部のアメリカ先住民族に対する陸軍の作戦のほとんど全てで指導的役割を担い、
数多くの先住民を殺してきたネルソン・マイルズ将軍は、
「彼らは、世界で最も英雄的な民族だ。」
と述べています。
マイルズ将軍の元で活躍したニール・エリックソンは、
ジェロニモ率いる戦士たちとも戦ったときのことを
次のようにのべています。
「もしもあの時に
自分が先住民に対しての正しい理解があったならば、
合衆国の軍隊を離れて、
アパッチ族の味方になっていたと思う。」
大陸を発見したコロンブスは
資金提供したスペイン国王に手紙の中で
「彼らはほとんど武器を持たないので、
容易に征服できるでしょう。」
と書く一方で、
「 新大陸に住む人間は、
とても愛情豊かで思いやりに満ちて
誰に対しても身内のように接し、
笑顔で話しかけてくれます。」
と述べています。
私たちは
いまだに
物質的な力で世界が征服できると妄想し、
武力で世界を平和に統制できると勘違いしているくらい
未熟な世界に住んでいます。
かつて
先住民族たちを無慈悲に虐殺していく行為ができたのは、
ほとんどの人たちが
自らの光を見失ったまま
闇の中にいたからでしょう。
そういう時代、そういう集団の中にいると
多くの人の心が同じ波動に焦点を合わせてしまうために
ネガティブな力は増大してしまうものです。
でも、
破滅的な行為を行った人たちの心の中にも
心の奥にある真我には
光の道が隠れています。
大きくネガティブな集合意識の力の中で
ただ見失っているだけ。
今の時代でも
同じようなことが続いています。
今
光の道に気づいた人たちが、
自らの光を分かち合い、
拡げていくことによって
光を見失っている多くの人たちが
自らの光を見つけ出す助けになります。
すでに
そのような磁場ができつつあります。
現在は
インドの聖賢たちが言うように
太陽系が宇宙の霊的中心に向かって近づいている時代に入りました。
多くの人が
光を見出しやすい時代になっていきます。
でも
まだいまは過渡期であり
多くの混乱がまだまだ続くはずです。
私たちの中にもまだ
心の片隅に
力や闘争によって解決したいという思いや
特権的な意識や優越感が
残っているかもしれません。
平和の祭典でさえ
勝ち負けにこだわり
自国の応援に専念するくらいですから。
ほとんどの人は、
それを現実に言動にはださないものの、
すべて思いを作った時点で
この世界に影響を及ぼします。
もしも
そのネガティブな波動が時代の波に乗り
局所的に大きな集合体になってしまった場合には、
予想もしない思わぬ形で
再び悲劇が起こるでしょう。
さまざまな時代に
犠牲になってきた無数の人たちや無数の動物たちの
勇敢な魂を活かすためには、
過去の出来事として読んでこういう事実があったと理解するだけではなく、
今、
ここにある問題として、
私たち一人一人の心の中をもう一度よく内観して
一人一人が
解決していく絶好の機会だと思います。
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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