以前、雑誌の見出しで、
『最悪な乳がん トリプルネガティブ』
という、
あまりにも考え難い文言を目にしたことがある
“トリプルネガティブ乳がん”とは、
○エストロゲン受容体(ホルモン受容体)
○プロゲステロン受容体(ホルモン受容体)
○HER2たんぱく
この3つが存在しないがん細胞で、
ホルモン療法薬やHER2薬が使われず、
化学療法(抗がん剤)を使っての治療となる
乳がん全体の15~20%くらいが
このタイプだといわれている
細胞診で“トリプルネガティブ”だと知って、
落ち込む人は多いようだ
それでなくても、“乳がん”というだけで
大きな衝撃である
私の周囲にも何人か、
トリプルネガティブ乳がんの人がいる
が、みんな、8年、10年、12年と
何事もなく過ごしている
『最悪な乳がん』――
それを言うのなら、私のがん細胞である
私の乳がん、“明細胞がん”は、
化学療法も放射線も効果がないとされている
しかも、おっぱいにできることは稀
主治医曰く、
「学会に出してもおかしくない」ほど
ほかの大きな病院の乳腺の専門医でさえ、
知らなかったくらいだ
この“明細胞がん”、
たまに腎臓や肝臓にみられることはあるらしい
そう、それでも“たまに”レベル
私はこの“希少ながん”がおっぱいにできた
そしてそのがん細胞には、
エストロゲンが関わっていた
だから、
“ホルモン療法”という治療の選択肢があった
が、明細胞がんの卵巣がんの患者さんもいる
治療はないそうだ
※明細胞がんは“クリアセル”ともいわれ、
セル(細胞)が、
がん細胞を調べる色素に染まらない(クリア)ため、
“クリアセル”と呼ばれているらしい
それにしても、この雑誌のこの見出しには、
憤りしかない
これを目にした患者本人やご家族が、
どのような思いになるのか...
『がんは治る病になりつつある』――
そんな希望の見える話題にしてほしいものだ
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Source: りかこの乳がん体験記
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