乳がんになって、
“身体と心はつながっている”と知った
体調が悪いと、気持ちも明るくなれない
気持ちが落ち込んでいても
身体が思うように動かない
なんにもやる気が起きなくて、
いつも「美味しい」と感じているものさえ
あまり美味しく感じられない
いつもは楽しいテレビ番組も笑えなければ、
周囲の賑やかな話し声さえ疎ましく思う
まるで自分が
深い水の底に沈んでしまったような感覚だ
きっとそれを、
『負のスパイラル』というのだろう
が、その逆もある
体調が良いときは、
食事もおいしくいただける
それほど楽しくないテレビ番組を観ても
笑えてくる
“楽しい”という感覚が楽しくなる
笑顔になれる
やる気が起きてくる
なにより、フットワークが軽くなる
『負のスパイラル（連鎖）』があるのなら、
そんな『正の連鎖』もあるはずだ
今日はそんな『正の連鎖日』
花を見て、
「きれい」だと思える気持ち
そして、久し振りに体調よく、
楽しくボウリングができたこと．．．
1年に数日しかない、
今、この瞬間（とき）を、思う存分味わおう
1年に数日しかないからこそ
感じるありがたさ――
ここ数日、早朝、
この鳥の鳴き声に叩き起こされている
なんの鳥かはわからない
これが
けっこうけたたましい鳴き声なのだ
あすの朝は、
少しゆっくり目覚めたいのだが．．．
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Source: りかこの乳がん体験記
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