神の詩 第三章十五節 2

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神の詩 第三章十五節

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「行動はヴェーダ(ブラフマン)から生まれることを知れ。ヴェーダは不滅の存在から生まれる。だから、遍在するヴェーダはいつも祭祀の中にある。(十五)」

ヴェーダの続きから

サンヒターには、
「美しく巧みに集められたマントラ」
という意味があります。

このサンヒターは、
喩えてみれば、
草原に咲き乱れる美しい花々(ヴェーダ)を集めてきて、
美しく生け花(サンヒター)として作り上げ、
自然の美を賛美したものです。

賛歌部分を「リグ・ヴェーダ」、
音楽的な表現ができる詩歌部分が「サーマ・ヴェーダ」、
祭祀の祭詞が「ヤジュル・ヴェーダ」、
呪文の部分を「アタルヴァ・ヴェーダ」
とした四つがあります。

その後、
「ヤジュル・ヴェーダ」は、
「クリシュナ・ヤジュル・ヴェーダ」

「シュクラ・ヤジュル・ヴェーダ」
に分けられたため、
合計五つになっています。

ヴェーダは、
神から下ろされた天啓であるために、
著者はいません。

現在のヴェーダを編纂した聖ヴィヤーサが
生まれる遥か前の時代から
口伝によって伝えられていたものです。

聖ヴィヤーサが
文字にする前までは、
代々口伝によって一言一句正しく受け継がれてきました。

伝承によると、
聖ヴィヤーサが、
この神の叡智を文字にして残したのは、
およそ5000年前になると言われています。

この時代以降、
地球は霊的太陽から遠ざかる周期に入り、
聖ヴィヤーサは、
口伝だけではヴェーダの言葉が変化してしまう予見を感じたのです。

インド哲学の時代の周期に
ユガ
というものがあります。

ユガの周期は、
「サティヤ・ユガ」、
「トレーター・ユガ」、
「ドヴァーパラ・ユガ」、
「カリ・ユガ」
の4つの時期に分類されます。

4つのユガを合わせたものが
大ユガ(432万年)
といい、
1000の大ユガを
1カルパ(劫)
と言います。

この4つの時期の中で
「サティヤ・ユガ」は
神の波動に最も近く、
人間の心は最も清浄に神聖になる時期になります。

この時期の人は、
記憶力にも優れ、
口伝がどんなものであっても、
正確に伝承されていく時代です。

ところが、
トレーター・ユガ、
ドヴァーパラ・ユガと移行するにしたがって、
物質的な引力が強まり、
それと共に
人間の記憶力も著しく低下していきます。

カリ・ユガに入ると
物質的な力が最も強くなり、
人の清浄さと共に、聡明さも低下してしまいます。

この時期にいる人々は、
自我が強くなり、
物質的なものに惹かれ、
争いも増え、
人生の本当の目的である神への回帰の道も忘れてしまいます。

聖ヴィヤーサが、
膨大なヴェーダの口伝を文字にしたのは、
ドヴァーパラ・ユガの終わり、
カリ・ユガが始まる時期になります。

聖ヴィヤーサは、
カリ・ユガにあって
自我と欲望に囚われている人であっても、
ヴェーダが学べるよう、
文字にして、
さらに
ヴェーダを分割して神の叡智を残しました。

続きます。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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