刻一刻と、
その局面局面で、
状況は変化する。
目の前で起こっている世界は、
それぞれのポジションで見え方も違うし、
その時間時間で変化していく。
前半25分。残り5分。同点だった。
相手ゴール前でペナルティのチャンスを得た。
チームは、前半リードをしておきたかった。
後半にスタミナ負けが心配されたから。
スクラムハーフ⑨だったボクは、
ペナルティからの攻撃に備え、ボールを手に取り、
スタンドオフ⑩の司令塔の先輩を見た。
何かをボクに言っている。しかし、その声は届かない。
フォワードの集団の中に埋もれ、先輩の指示の声が聴こえない。
先輩のジェスチャーを見て勝手に判断した。
後で聞いたのだが、ペナルティゴールを狙って
3点を確実に手にしようと言うジェスチャーだったらしい、、、
ボクは、慌てていた。そして、
ペナルティゴールを狙わず、
トライにチャレンジし、
一人ボールを持ち込んだ。
トライのゴールライン1メートル手前で、
相手にボールを奪われ、ボクはチャンスを台無しにした。
結局、その時、獲得できなかった3点が
最後まで影響し、逆転負けを喫した。
相手のラグビーチームは、この試合を境に、
強豪校になり、僕らのチームは低迷期になる。
あのペナルティでの選択が、
チームの将来を変えてしまった。
選択すべきだった方法を、選択できなかった原因は、
間違いなく情報共有だ。チームでの情報共有だ。
自分らのFWの状態、BKの感触、
相手の力具合、バテ具合などなど、
⑨⇔⑩での情報共有、そして、
それをチーム15人との情報共有。
普段からできていなかったことだと痛感した。
刻一刻と、
その局面局面で、
状況は変化する。
つまり、情報も変化する。
普段からやっていない情報共有では、
ピンチやチャンスで、また、
スピードを要する場面において、
まったく役に立たない。
情報を共有する、これには、
訓練が必要であること、
あのペナルティの時、痛感した。
ポストコロナ時代は、
個人では乗り切れない。
個人の時代は、もう古い。
これからは、チームの時代。
その中心にある、
『情報を共有すること』、
しっかり武器になる様、
この事を真剣に学んで行こう。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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