おはようございます。
当ブログの読者の方から以下のご質問をいただきました。
ご教授お願い致します。
現在、36歳3人家族のサラリーマンです。
妻は専業主婦で娘は1歳半です。
今年度より積立NISA を開始したく、楽天証券にて開設致しましたが、投資信託を何を選んで良いか日々悩んでおります。
昨年度よりidecoにて、月23,000円 emaxis スリム先進国を積み立ており、当初 emaxis S&P 500を積み立てる予定でしたが、アメリカの比率が高くなり過ぎのでは?と考え、次にemaxis オールカントリー(3地域均等型)がidecoとのバランス含め良いと思いましたが、皆様の人気がなき為、今後が不安です。
積み立てnisaで何を選ぶとidecoとのバランスが良いでしょうか?
お手数をおかけ致しますが、ご教授お願い出来ますでしょうか?
宜しくお願い致します。
ご質問ありがとうございます。
つみたてNISAとiDeCoを併用する時に、どのような視点で資産配分を決定すべきか、またどのような商品を選択すべきかというご質問ですね。
つみたてNISAとiDeCoでポートフォリオを組む時に必要な商品は3つだけ
結論から書きます。
1) まずは自分なりのアセット・アロケーションを決定しましょう
→「株式:債券」の比率と、株式の中で「国内:先進国:新興国」を決定します
2) 投資信託の場合、ベースになるのは、
・日本株式(TOPIX)
・先進国株式(MSCI KOKUSAI)
・新興国株式(MSCI エマージング)
の3つです。
この3つの中から最低コストで売れ筋の商品を選べば間違いありません。
まずはアセット・アロケーションを決めましょう
ご質問者様の悩みの大半は、アセット・アロケーションが決定していないことから生じるものです。
iDeCoとつみたてNISAを利用ということで、投資対象は必然的に投資信託となります。
絶対に決めなければならないのは、
1) ポートフォリオにおける「株式:債券」の比率(債券部分はキャッシュでもよい)
2) 株式の中の
・日本株(TOPIX)
・日本以外の先進国株(MSCI コクサイ)
・新興国株(MSCI エマージング)
の投資割合です。
これさえきちんとやっておけば、後はその配分に従ってパズルを組むだけですね。
アセット・アロケーションの決め方に関しては、以下のイーノ・ジュンイチさんのブログが非常に詳しいので、もしよければ一読をおすすめします。
長期投資に値するファンドを選択する
アセット・アロケーションを決定したら次は実際のファンド選択ですが、せっかくの投資対象が繰上償還で消滅してしまっては元も子もありません。
よって、ファンド純資産総額が順調に積み重なっていて、最低水準の低コストの商品がふさわしいことになります。
一番手っ取り早いのは、「常に業界最低水準の低コスト」を謳っているeMAXIS Slimシリーズに一本化してしまうことです。
具体的には、
1) eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
2) eMAXIS Slim先進国株式インデックス
3) eMAXIS Slim新興国株式インデックス
この3本があれば、自分の好みの配分に従って世界分散投資が可能です。
つみたてNISAとiDeCoで一本ずつしか商品を購入してはいけないというルールはありませんので、株式の部分に関しては、目標の資産配分に従ってこの3本を買っていけばよいです。
時価総額加重平均の世界分散投資ならば10:80:10で
インデックス投資の王道は、時価総額加重に従って世界全体の株式をホールドすることです。
これがまさにVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の商品コンセプトですので、VTを模倣すればよいことになります。
以下のページからVTの詳細が確認できます。
時期によって多少のずれはありますが、おおまかに
「日本:先進国:新興国=10:80:10」
と考えておけばよいでしょう。
要するに、
1) eMAXIS Slim国内株式(TOPIX):10%
2) eMAXIS Slim先進国株式インデックス:80%
3) eMAXIS Slim新興国株式インデックス:10%
と組み合わせればよいです。
この配分が全ての基本形で、「米国株をもう少し多く」とか「新興国の成長性に期待しているから新興国を多く」というのは上の配分をベースに調整していけばよいでしょう。
国内の投資信託で個別国の投資比率を自在に調整できるのは日本と米国
一国だけの投資比率を上げたい場合には、個別国に投資できるファンドを利用することになります。
国内で発売されている投資信託で、十分な低コストで投資対象とできるのは、
・日本
・米国
だけです。
日本の割合を増やしたければ、TOPIXに連動する投資信託を買い足します。
米国の割合を増やしたければ、
1) eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
2) 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
のいずれかを買い足します。
それ以外の国に関しては、十分な低コストで投資するのは難しいのが現状ですので素直に諦めましょう。
まとめ
ポートフォリオをシンプルに保つならば、eMAXIS Slimシリーズ(TOPIX、先進国、新興国)の一本化するのが手っ取り早いです。
その際、「日本:先進国:新興国=10:80:10」が現時点では基本形になります。
【楽天証券】
つみたてNISAは、カード払いでポイント還元サービスを提供している楽天証券が一歩抜きん出ています。
なぜなら、つみたてNISAで購入可能な商品は各社共通だからです。
こんな記事も書いています。
アセット・アロケーションの定め方に関しては、『ほったらかし投資術』を読めば理解できると思います。
若いうちは投資元本を確保するのが大変ですが、将来のためにiDeCoとつみたてNISAの枠だけは100%活用したいものです。
株式クラスのインデックスファンドは様々な商品が登場していますが、真に投資する価値のある商品は意外に少ないです。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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