鳩森八幡神社の大鳥居から入りますと、左脇に、幾つもの岩でできた“千駄ヶ谷の冨士塚”がお目見えします。
登山ルートには、“〇合目”や“下山ルート”などの看板もこまめに建っておりますので、とてもわかりやすく、あっという間に頂上へ登ることができます。
当日わたくしは、まず手始めに、塚の正面に構えられた白鳥居をくぐりました。
そこから、“里宮”と呼ばれる祠(ほこら)に手を合わせ、そののちに、山頂の奥宮(祠)へと登ってまいりました。
塚を歩きながら、冨士塚の意識体に問いました。
「登山にあたりこの“里宮”にお参りすることは、どのような意味があるのでしょうか?」
そしていただいた返答が以下です。
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「山によっては、非常に険(けわ)しく、ときに登山が難しいこともあります。
ですので、里宮を設けることで、奥宮に参拝したと同義とするという考えが、古くよりあります。
大前提として、“奥宮”というのは神聖なる場で、人が簡単には立ち入れない聖域でもあります。
それほど、“奥”(という漢字)は、今(の時代)よりも一層深い意味合いをもつとも申せます。
ところでこちらの塚では、ふもとの里宮より始まり(頂上の)奥宮へ参拝する、という流れになっております。
その場合には、里宮は奥宮の遥拝所、という感覚より、むしろ奥宮へ参拝する前に“身を清める”という側面が強いものとお考えください。
さらには、里宮での参拝に終わらず奥宮へと歩みを進める道のりを守る、という意味でも、里宮では、“道中の安全を祈願する”ということも、併せて念じていただけたらと願います。」
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なるほど、と感心しながら、思いのほかごつごつした岩に足を取られつつ、一層安全を意識しながら登りました(※雨天などの場合には、足元が滑ることも予想されますのでくれぐれもお気をつけくださいませ)。
里宮でお参りして身を清め、そして、登山中の一歩一歩も、わが身がより清浄となることを願いつつの、とても楽しいひとときでした。
(次回③冨士塚:後編 へ続きます。)
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Source: 神々からのメッセージ
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