内痔核/外痔核とスキンタグ(肛門皮垂)を見分けるポイント

内科医

インスタグラムを始めて他の科の先生方や助産師さんと関われるご縁があり、専門外の方が知りたいとおっしゃられることとして、「痔核とスキンタグの違い」があります🙆

「内痔核」粘膜成分なので、ベトベトして粘膜のピンクもしくは赤いので、わりと区別はつきやすいかと思います🍑

※出入りを繰り返していると内痔核も器質化してきて、表面が硬く皮膚みたい色を帯びてくることもあります。

「外痔核」という診断名で最も有名なのが「血栓性外痔核」です🍑
外痔核の表面は皮膚成分なので、皮膚の色をしています。突然腫れてしこりが出来て割と痛みが強いのが「血栓性外痔核」。血栓ができると、青紫?みたいなツブツブが透けて見えることもあります🍇

「肛門皮垂」は原因で多いのは「血栓性外痔核」がしぼんでくる過程で皮膚が伸び切ってしまってできた痔の残がい😅
この場合痛くも痒くもないけどつまめるようなペラペラな皮膚になります😓
裂肛を繰り返してできる硬めの「見張りイボ」も広い意味では「肛門皮垂」かもしれませんが、治療方針がちょっと変わってくるので、個人的には一緒のくくりにはいれないでほしいなと思います。
→詳しくはブログの「裂肛」カテゴリーを

あとは肛門ポリープとかもあったりするので、鑑別を書き出すときりがないですが、わかりやすくするとこんな感じになります😊

色々書きましたが、正直、診断する肛門科医によっても、同じ肛門を前にしてもある人は「スキンタグ」、ある人は「外痔核」の診断をつけたりします🍀

「内痔核」と「外痔核」が繋がってることもしょっちゅう🍀

厳密に診断に境界をつける意味はあまりありません🙆

だいたいの場合が軟膏で症状がひいてきます☀️

ただし、スキンタグになると、それ以上は小さくはならないので、そこだけご理解いただければと思いますーー。
ピラピラな皮膚で数ヶ月〜数年その状態だったら、多分それ以上は小さくならない、みたいな。

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Source: 埼玉の大腸肛門科(肛門・痔・大腸内視鏡)ママ女医のブログ

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