つみたてNISAとiDeCoはどちらを優先すべきか?

内科医

おはようございます。

当ブログでは将来に向けた資産形成の一貫として、つみたてNISAやiDeCoなどの非課税口座を積極的に活用することをおすすめしています。

何十年かけてコツコツ利益を積み重ねるインデックス投資において、やはり利益確定時の税金がゼロになるというメリットは絶大なものがあります。

私自身は両者を上限いっぱいまで活用していますが、中にはどちらか一方しか利用する余裕がないという方もいるでしょう。

実際、つみたてNISAとiDeCoをどのように使い分ければよいかという内容のご質問をいただくことが増えてきました。

そこで、本日はiDeCoとつみたてNISAをどのように使い分ければよいかまとめておきます。

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つみたてNISAとiDeCoはどちらを優先すべきか?

結論から書きます。

1) 資金拘束のリスクがなく、シンプルに利益と配当にかかる税金が非課税になるという分かりやすさにおいて、つみたてNISAが万人向けです

2) iDeCoに関しては、高額所得者で将来の退職金が期待できない人ほど積極的に活用すべきです

 

万人向けなのはつみたてNISAです

つみたてNISAはより万人向けの口座です。

私は、投資初心者が最終的に勝利するためには、とにかく時間軸を長く確保するのが鉄則だと思っています。

その点、20年以上の長期投資を前提としているつみたてNISAは理にかなっています。

また、年間の投資枠が40万円と限られているため、仮に大暴落があっても大きなダメージを受けにくく初心者の方には利用しやすい制度です。

何かの理由で現金が必要になればいつでも売却可能なのも大きなメリットです。

基本的には売却せずに積立し続けるのがベストだと思いますが、いざという時の退路が確保されているか否かは非常に大きいです。

 

つみたてNISAのデメリット2つ 

一方、つみたてNISAのデメリットは以下の通りです。

1) 商品選択の余地が少ない

金融庁が認可したつみたてNISAの対象商品は、そのほとんどが低コストのインデックスファンドです。

インデックス投資にしか興味がない方にとっては何もデメリットではありませんが、一般NISAのように個別株やETFを購入できないのは人によっては大きなデメリットでしょう。

逆に商品選択の余地が少ないため、多少不勉強であっても大きなハズレをつかむ可能性が低いというメリットもあります。

 

2) タイミング投資は不可能

つみたてNISAに限らずNISA全般に共通するデメリットの1つに、タイミング投資が不可能というものがあります。

NISA制度の非課税枠は年毎に上限が定められているため、ある年の非課税枠は必ずその年のうちに使い切らなければなりません。

1年のうちに1回くらいは調整局面があることが多いですが、中には2017年のように調整らしい調整局面がないまま1年を終えることもあります。

よって、「株価が調整したタイミングで追加投資しよう」と考えていたら、年末まで株価が上がり続け、NISA枠が使いきれなかった、もしくは自分の意図しないタイミングで購入せざるを得なかったという事態が起こりえます。

 

高所得者で退職金の少ない方であればiDeCoのメリットが増します

次に、iDeCoを積極的に活用すべきなのは以下に該当する方です。

1) 高所得者であり、iDeCoの掛け金が所得控除になることによる節税効果が大きい

2) 将来の退職金が少ない方

3) 毎月のキャッシュフローが潤沢で60歳までの資金拘束が問題ない方

 

iDeCoの場合、最優先で考えるべきは、ご自身の生活状況において1)の節税効果が3)の資金拘束リスクを上回るかどうかです。

専業主婦など所得がない方の場合、所得控除による節税効果というiDeCo最大のメリットが失われます。

もちろん、値上がり益や分配金が非課税になるというメリットはありますが、60歳まで資金が拘束されるリスクを考えますと、その場合はつみたてNISAが優先でしょう。

一方、我々医師の場合、多くは課税所得金額が900万円以上で所得税(33%)+住民税(10%)のラインに乗っかっていると思いますので、十分な節税効果が期待できます。

また、iDeCoを一括受取する場合、職場の退職金が大きい場合には退職所得控除の枠を使い切ってしまうため、iDeCoの受取額が予想以上に少なくなる可能性があります。

しかし、この点も、我々医師は医局人事で動く転勤族であることが多いため、多額の退職金は残念ながら期待できません。

よって、我々医師はiDeCoと最も相性のよい職種の1つと考えられます。

 

まとめ

つみたてNISAはこれから投資を始めようと考えている方に、無条件でおすすめしやすい万人向けの制度です。

iDeCoは若干人を選びますが、うまく活用すればかなりの節税効果が期待できる魅力的な制度です。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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