おはようございます。
当ブログの読者の方から、今後の投資方針につきまして以下のご質問をいただきました。
初めまして、いつもブログ楽しく拝見しております。
多くのユーザー質問への対応で忙しいでしょうが、わたくしもご相談させてください。
夫36歳(公務員)<iDeCo毎月12000円>
(三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド/ニッセイ外国株式インデックス/ひふみ年金/iFree8資産)
長男3歳<ジュニアNISA毎月15000円>
次男0歳<ジュニアNISA毎月18000円>
(eMAXISSlim バランス8資産/ニッセイ外国株式インデックス/ひふみプラス/楽天全米インデックス)2人とも同じ
現金資産:560万円
ご相談内容は、私32歳(会社員)のiDeCo内容です。
4月から育休復帰しますのでiDeCoを始めます。
①金額について
すでに毎月45000円の拘束がある中でどうするか?(MAX23000円)
5年以内にマイホームを買うか、義実家建て替えかを検討中です。(田舎)
iDeCoではなく普通の投資信託や現物株式でもいいかなと思っています。(株取引は個人資産で10年経験)
②投資先について
上記内容が似ているため、私のは違うのでもいいかなと思っています。
上記各4本は多すぎだったかなと思いつつ積立中。
ちなみにSBIセレクト資料請求済みです。
eMAXISSlim 先進国、新興国が面白そうとこちらのブログで思いました。
以上、よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
iDeCoとジュニアNISAを活用して、月45,000円ずつ積立投資を継続中とのことですね。
その中で、ご自身が職場復帰するためiDeCoに加入したい、ただマイホームも検討中となかなか悩ましい状況です。
私ならばどうするか、検討してみます。
ジュニアNISAよりつみたてNISAを優先すべき理由
つみたてNISA→iDeCo→ジュニアNISAの順に活用する
結局のところ、毎月いくらの金額を投資可能かは毎月のキャッシュフローの大きさに依存しています。
よって、インカムの大きさが分からなければ、すでに45,000円の拘束がある中でどうするかという質問にはお答えする術がありません。
私個人の意見としては、家計に無理が出ない範囲内で、つみたてNISA→iDeCo→ジュニアNISAの順に積極的に活用すべきだと思っています。
ただし、iDeCoに関しては60歳までの資金拘束があるものの、
1) 高額所得者でiDeCoによる節税効果が高い
2) 将来期待できる退職金が少なく、iDeCoで退職所得控除を有効活用できる
この2点を満たす場合には、つみたてNISAよりも利用価値が上がります。
つまり、つみたてNISAとiDeCoに関しては各個人の状況によって優先順位が変わりますが、ジュニアNISAに関しては後回しでよいと思います。
5年以内にマイホームを購入するならばキャッシュが必要です
現金資産が560万円という状況において、マイホーム購入を検討しているのであれば、最優先は十分量のキャッシュを確保することでしょう。
私ならば現金560万円の状況でマイホームを購入しようとは考えません。
マイホームを購入しますと、一時的にせよポートフォリオの大半が不動産に偏った状況になることに注意が必要です。
もちろん、住宅ローンを返済していく中で不動産に偏ったポートフォリオは徐々に是正されていくわけですが、それだけマイホーム購入が家計全体に与える影響は大きいです。
また、マイホーム購入は不動産への投資であることを強く意識しましょう。
マイホームというと、「周りの友人が購入しているから自分もそろそろ」といった気楽な気持ちで購入してしまいがちですが、それは大変危険です。
確かに、一生住み続けられる家が確保できて、家族が満足すればそれで全てOKというならば問題ありません。
しかし、マイホーム購入を不動産投資の観点で考えた場合、最も重要なのはポートフォリオ全体に占める不動産のバランスや、自宅の将来的な資産価値のシミュレーションになります。
ジュニアNISAよりつみたてNISAを優先的に活用すべきです
個人的な意見ですが、「子供用のお金」というくくりを除いて考えた場合、ジュニアNISAよりもつみたてNISAの方が制度上優れていると思います。
ジュニアNISAは、投資可能期間が80万円 x 5年間に限られるうえ、非課税メリットを活かすにはロールオーバーしてその商品を子供が18歳以上になるまでひたすらホールドするしかないからです。
一方、つみたてNISAの場合は、投資可能な商品の選択肢は限られますが、毎年40万円の枠を20年間に渡って積立続けることができます。
ジュニアNISAのように投資可能期間が5年間だけという制限がありませんので、将来的に今よりも優れた商品が出てくればすぐに乗り換えることが可能です。
そもそも、ご質問様はジュニアNISAの枠をお子さん二人合わせても33,000円しか利用していません。
偶然にも、33,000円 x 12ヶ月=40万円近くになりますので、つみたてNISAの方が利用価値が高いでしょう。
ポートフォリオの軸になる商品を決めよう
月々1〜2万円の投資であれば、4つも5つも商品を購入する意義は低い気がします。
購入しても問題はないのですが、ポートフォリオが見にくくなる割に得られるものが少ないです。
主力商品を1本決めて、残りの商品は興味があるものをサテライト的に購入した方が効率がよいです。
なお、ポートフォリオの主力になりうるのは、「全世界株式」「先進国株式」「米国株式」のいずれかを対象とした商品だけです。
購入すべき「全世界株式」「先進国株式」「米国株式」ファンドは?
全世界株式クラスであれば、
1) 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
2) eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
のいずれかです。
どちらも大変優れた商品ですが、発売されて日が浅く運用実績が少ない点が若干不安です。
先進国株式クラスであれば、
1) ニッセイ外国株式インデックスファンド
2) eMAXIS Slim先進国株式インデックス
のいずれかです。
先進国株式クラスの投資信託は今後も日本国内で売れ続ける可能性が高く、安心してホールドできます。
ただし、当然ながら新興国を含みませんので、別途購入するか検討する必要があります。
米国株式であれば、
1) 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
2) eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
のいずれかです。
1)と2)は期待リターン、リスク、コストの全てにおいて大差がありませんので、好みで選んでOKだと思います。
まとめ
ジュニアNISAよりもつみたてNISAの方が制度が洗練されており、利用価値が高いです。
また、マイホーム購入を5年以内に考えているのであれば、キャッシュポジションを上げる必要があるでしょう。
商品選択に関しては、まずは軸になる商品を1つ決めるとよいですね。
【楽天証券】
ジュニアNISAよりもつみたてNISAの方が利用価値が高いです。
そして、つみたてNISAならば楽天証券で楽天カード決済をしてポイントを獲得するのが鉄則です。
こんな記事も書いています。
今現在はeMAXIS Slimシリーズに最も勢いがあり、対抗しうるのはニッセイ外国株式インデックスファンドと楽天VTIくらいでしょうか。
ジュニアNISAが使いにくい理由はこちらの記事で紹介しています。
つみたてNISAは楽天証券一択である理由についてです。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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