— matatabi (@matatabi_catnip) November 19, 2021
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■若者の血液を輸血してアンチエイジング!?今月7日付の英紙「The Daily
Mail」によると、加齢が原因となる病で苦しむ患者に、若者の血液を輸血する例が増えているという。まるでヴァンパイアが若さを保つために乙女の血を求めるかのような野蛮な行為にも思えるが、最近の科学的な研究でも次第にその効果のほどが明らかになりつつあるという。英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの遺伝学者リンダ・パートリッジ氏らが今月、科学誌「Nature」に発表した論文によると、若者の血液によってガンや認知症、心疾患などの病に苦しむことなく人生を送れることを示唆するデータが出ているそうだ。パートリッジ氏らによるマウス実験では、若い個体の血液を輸血された老齢のマウスは加齢による病気を発症せず、認知機能を高く維持していたのに対し、逆に老いた個体の血液を与えられた若いマウスは老化して病気になりやすくなったという。パートリッジ氏は、米サンフランシスコのベンチャー企業「アムブロシア(Ambrosia)」社が主導する一連の試験、治験に参加している科学者の一人である。アムブロシア社は若返りの研究の一環として、15~25歳の血漿(血液の主成分)2.5リットルを輸血する臨床試験を行っており、8000米ドル(約89万円)の費用負担があるにも関わらず、すでに35歳以上の70人が試験に参加しているという。試験では血中コレステロール値など様々なバイオマーカーが改善することが示されたそうだ。
かつて若いマウスと老いたマウスの結合実験でみられた高齢マウスの“若返り”には、ふたつの解釈があった。ひとつめは若い血液に含まれている特別な何かが高齢マウスの組織再生能力を活性化させたというもの。そしてもうひとつは、加齢とともに特定のたんぱく質の値が上昇して有害となる可能性で、それらの“有害物質”が若いマウスとの結合により除去または中和された、という解釈だ。ところが、高齢マウスの血液を共有した若いマウスには、老化の兆候が見られた。これは若いマウスが老化した血液の影響を受けた証拠であり、有毒物質が完全に除去されたわけではないことを示している。
「わたしたちは、老化を一過性のもの、そして可逆性の再生能力の低下が原因であると考えました」と、カリフォルニア大学バークレー校バイオエンジニアリング学科のイリーナ・コンボーイ教授は説明する。「例えば臓器内の新しい組織をつくる能力は、超高齢者であっても壊れた細胞や組織を健康なものに置き換えることで、基本的に若者レヴェルまで回復させることができるというものです。この能力は年齢とともに非生産的になる特定の化学物質によって調節されていると考えたのです」
つまり、加齢に伴う特定のたんぱく質の蓄積が組織の維持・修復の主な阻害要因であり、血液の交換でこれらのたんぱく質を希釈されたことが、若返りの背後にあるメカニズムではないかと考えたわけだ。
これを検証するために、研究チームは若くも老いてもいないニュートラルな成分を血液に混ぜて希釈することを思いついた。ニュートラルな成分とは、血液の一部である血漿の最も基本的な成分である生理食塩水に、アルブミンと呼ばれるたんぱく質を加えたものだ。
アルブミンは血漿たんぱく質の約60パーセントを占め、栄養や代謝物質を運搬したり、血液の浸透圧を維持したりする役割がある。生物学的そして生化学的な血液の健康に必要とされるたんぱく質なのだ。
ニュートラルな血液成分で高齢マウスの血液を希釈して健康を改善できるなら、老いた血液中の有害物質を薄めることが若返りにつながるということになる。反対に、若いマウスの血液を希釈することで老化の兆候が見られるなら、若い血液中の“若返り物質”の希釈が老化につながることになる。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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