神の詩第四章三節 7

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神の詩第四章三節 7

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「汝は私を信愛する者であり、友でもあるから、この太古からのヨーガを、今回、私は汝に語った。実にこれは最高の秘密である。(三)」

続きです。

師が
このように過酷な試練を
試される逸話としては、
聖者ティローパが聖者ナローパに課した
二十四の試練があります。
ある時、
ティローパ師は
弟子であったナローパを
九階建ての塔の最上階に連れていきました。

ここで
ティローパ師は、
「師の言うことに従って、
ここから飛び降りることが出来る者はいるのか?」
とナローパに尋ねます。

ナローパは、
師の指示に従って
九階から飛び降りました。

ナローパは、
身体が激しく地面に叩きつけられて、
瀕死の状態になりました。

息も絶え絶えのナローパの元へ、
師が塔から下りてきて聞きました。

「痛いのか?」

ナローパは、
師に
「痛いどころか、今死にそうです。」
とかろうじて声を出しました。

師が加持を行うと、
ナローパはすぐに回復しました。

ある時には、
火で熱した串を
ナローパの足に突き刺したこともありました。

ある時は、
師が
「ナローパよ、お金が必要になったから、盗んで来い。」
と命令することがありました。
ナローパはお金持ちの家に侵入しましたが、
セキュリティが厳しく、
捕まってしまい、
警備員たちによって
二度と盗みが出来ないように
手足は砕かれ、
死ぬ直前まで殴られ続け、
息も絶え絶えになった状態で路上に放置されました。

数日が経過し、
死の直前となった時に
ティローパ師が現れて、

「痛いのか?」

と聞きました。

もはや
ナローパには、
答える力さえ残されてなく、
死の間際の状態でした。

師が加持祈祷を行うと、
ナローパは瞬く間に回復しました。

このような激しい試練が続いた最後に、
師は
突然、
ナローパの額を強く叩き、
意識を失わせました。

ナローパが意識を取り戻すと、
師と同じ境地が
自分にも生じていました。

師は、
さまざまな悟りへと導くために、
表面的には理不尽な行為に見える
人智を超えた巧妙な手段によって、
ナローパが
長い過去生から培ってきた負のカルマを解消し、
穢れをすべて祓ったのでした。

この逸話は、
そのまま
そっくり私たち自身に当てはめることが出来ます。

ティローパ師は
自分自身の真我の象徴であり、

弟子のナローパは
自分自身の自我に相当します。

私たち一人一人に内在する神であり、
師でもある真我は、
絶えず自我の霊的向上を目的として、
自我に対して
さまざまな試練を外側の世界を通して与えてくれます。

私たちが、
苦しく辛い困難にぶつかり、
この困難を切り抜ける体験をするたびに、
魂が磨かれるのはそのためです。

私たちは、
人生で起こる困難に対して、
内在する真我という師が与えてくれた魂の学び
だと認識できれば、
勇気を持って
立ち向かうことが出来るでしょう。

続きます。


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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