ポートフォリオに債券を追加するタイミングと2つの方法

内科医

おはようございます。

当ブログの読者の方から、ポートフォリオへの債券の組み込み方について以下のご質問をいただきました。

いつもブログで勉強させて頂いております。

非常に分かりやすいブログで毎日拝見しております。

ポートフォリオに債券を加える場合のタイミングについてご相談させてください。

 

現在25歳の会社員です。

今後日本で生活する上で資産形成は不可欠だと思い、去年から少しずつ積み立てを行なっております。

年収(1000万)とは別に有難いことに両親からの生前贈与(3000万程度のキャッシュ)があり、iDeco 2.3万/月と積み立てNISA 3.3万/月の積み立て以外に本家VTを毎月30万円ドル転して積み立てております。

 

当初は株式+キャッシュのポートフォリオを作ることを考えておりましたが、レイ・ダリオのオールシーズン戦略など色々と勉強する中で債券の重要性に気がつきました。

しかし債券を購入するタイミングがなかなか難しく、現在はまだ手を出しておりません。

円高に振れた局面でBND/AGG等の債券ETFを購入するのが良いかと思案しておりますが、ちゅり男様が債券を購入するならどのタイミングで行いますか。

アドバイスを頂ければ幸いです。

よろしくお願い致します。

ご質問ありがとうございます。

債券は株式と比べると地味な存在ですが、ボーグルやレイ・ダリオなどの著名な投資家もポートフォリオに債券を組み入れることの重要性を再三述べています。

個人投資家のリスク許容度というのは自分が想定しているほどには高くないため、よりディフェンシブなポートフォリオを組んだ方が安全であるという教えですね。

そこで本日は、債券をポートフォリオに組み込む2つの方法について検討します。 

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ポートフォリオに債券を追加するタイミングと2つの方法

方法1:一定の割合になるまで淡々と買い付ける

最もシンプルな方法は、あらかじめ「株式:債券」の比率を定め、その比率に応じて淡々と買っていくことです。

25歳ですと、一般的にはキャッシュもしくは債券の割合は20%〜30%程度が適切かと思いますが、とにかく初めに定めた割合をひたすらキープしていく方法です。

この方法のメリットは、事前に決めた割合をキープすることだけに集中することで、人間の意思を介入させず、気持ちのぶれによってパフォーマンスを下げることを防ぐことができる点です。

また、株式価格が下落して株式の比率が下がった時には割安になった株式を購入し、株式価格が上昇して株式が割高になった時には債券を購入する仕組みを組み入れられるのも大きなメリットです。

この仕組みによって、必然的に割安になった時に株を買い足すことができるからです。

最も万人向けな方法と言えるでしょう。

 

方法2:ポートフォリオの規模が大きくなった時点で債券を購入する

もう一つの方法は、ポートフォリオの総資産規模が大きくなった時点でクッション役として債券を組み入れる方法です。

ポートフォリオの規模が数千万円規模になりますと、たとえ1〜2%の変動でも100万円近い変動になります。

日々の値動きをどこまで許容できるかというのは個人差が大きいと思いますが、値動きの絶対値が大きくなってきたらクッション役として債券を組み込むのは賢明な方法です。

ただし、BNDやAGGのような債券ETFはドル建てですから、円ベースで考えた時には、円高に振れれば思ったほどクッション役を果たさない可能性があるのは難しい点です。

よって、債券にクッション役としての役割だけを求めるのであれば、日本円もしくは日本国債を保有するのも手だと思います。

外国の著名投資家が書いた本は、基本的に自国通貨がドルという前提で書かれていますので、日本人が読む場合はそこを差し引いて考える必要があります。

 

債券価格に最も影響を与えるのは「金利」

債券の値動きというのは株式と比べるとシンプルで、大きく影響を与えるのは「金利」です。

金利が上昇すれば債券価格は下落し、金利が下降すれば債券価格は上昇します。

購入を検討されているのがBNDもしくはAGGならば、米国債券ということになりますから、FRBの政策金利の動向に気を配っておきましょう。

1月30日のFOMCにて、主要政策金利を2.25%〜2.5%に据え置くことが決定したのは記憶に新しいところです。

このように、金利の引き上げが一時停止した局面においては、債券に比較的手を出しやすいですね。

もちろん、将来的にさらなる金利引き上げの可能性は否定できませんが、ここ2年ほどの利上げのスピードよりは緩まるのは確実でしょう。

一方、日本人が外国債券を購入する場合には、ドル円の変動という為替リスクを背負うことになります。

こちらに関しては債券価格のように簡単には読めず、円高になったら購入するというのは簡単そうにみえて意外に難しいところがあります。

 

まとめ

為替の動向は正確に読めませんが、米国の政策金利の動向に関しては情報を得ることが容易です。

金利の引き上げが打ち止めになったタイミングは債券に手を出しやすいでしょう。

 

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こんな記事も書いています。

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ご両親からの生前贈与が3,000万円あるということですので、30万ドルの相続金を利用して米国ETFでポートフォリオを組む方法について書いた記事が参考になるかもしれません。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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