病院から卒業後の検査は...。

1月は、毎年乳がんの全身検査がある頃

検査の内容は――

 【1日目】

  ○採血(採血室へ)

   「上手な人に当たりますように...」
   と、願う瞬間である

  ○超音波検査(エコー室へ)

   両腕をあげているのがしんどい

   時々プローブが止まると、
   「なにか見つかったのか?」と、
   不安になる

  ○胸部レントゲン(X線科へ)

   術後6年以降はしなくなった検査

  ○外科外来

   気になること、副作用など、
   主治医との話

  ○検査予約

   別室で看護師さんが予約を取ってくれる

   検査に関しての説明あり

 【2日目(予約から約1か月後)】

  ○骨シンチのための注射(地下RI室へ)

   正式には、“骨シンチグラフィ”

   全身の骨のレントゲンである
   (レントゲンに写し出されたそれは、
    まさに、学校の理科室にあった全身骸骨)

   撮影のために、
   放射性の薬(ラジオアイソトープ(RI)含有)を
   腕の静脈から注射

   薬が全身に行き渡るまで2~3時間かかる

   薬は検査を予定している、
   患者一人一人のために用意されているため、
   (有効期限が極めて短く、
    長期保存ができない)

   万が一ドタキャンした場合、
   薬代は自費負担(約3万円)
   

   注射後、
   薬が身体全身に行き渡るまで、暫し休憩

   2時間、院内で時間を潰すのは、
   意外と大変である

   その間、早めの昼食

   車の人は一度家に戻るらしい

   が、私はバス移動

   時間に余裕がないため、
   いつも院内での食事となる
   (一度、3時間待ちのときがあったが、
    そのときはさすがに家に戻った)

   ちなみに母は、
   「冬道なので事故でも起こされたら大変」と、
   看護師さんに病院にいるよう言われたらしい

  ○骨シンチ検査(地下RI室)

    注射2時間後、いよいよ検査

    約30分、
    動かないようにただ寝ているだけ
    (腕と身体、足に
     シートベルトのようなものを巻かれ、
     動けないようにされる)

    が、そんなときに限って、
    どこかが痒くなる

    じっと我慢だ

    そして、睡魔が襲ってくる、
    食後のお昼寝タイムでもある

    が、夢から覚めたとき、
    身体がビクッと反応...

  ○マンモグラフィ検査(放射線科)

    両乳房 縦横2方向の撮影

  ○CT検査(放射線科)

    検査2時間前より禁食
    (水、お茶はOK)

    ・胸部~骨盤
    ・単純(2回)+造影(1回)の撮影

    撮影は、両腕を万歳した格好で

    造影剤は、
    右手の甲(左側手術のため)の血管から入れる
    (かなり痛い)

    薬が入ってくると、血管や身体中、
    また、喉や恥骨あたりが温かくなる
    (おしっこを漏らした感覚)

...と、概ねこのようなスケジュール

11年続けてきた検査

「10年経ったので...」

と、一応、病院は卒業となった

が、主治医からは、

「15年経っても再発することもあるからね」

と、念を押される

23年経っても再発した例もある

なのに、検査は10年が区切り

不安が残る...

  特に私のがん細胞は特殊なもので、
  進行もかなり遅いもの
   (進行が遅いということは、
    “再発するのも遅い”ということだ)

  せめて15年続けたかったが、
  意味がないのだろう、
  アメリカでも画像検査はしないという

これからは自力で検査場所を
探さなくてはならない
 (とりあえず、マンモグラフィ検査)

たぶん、保険も利かないのだろう

なんだか腑に落ちないが...

昨年受けなかったマンモグラフィ検査

そろそろ受けなければ――

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Source: りかこの乳がん体験記

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