おはようございます。
今現在保有中の投資信託を取り崩して米国ETF投資へ移行すべきか否かについて、以下のご質問をいただきました。
ちゅり男さま いつも興味深く拝読させていただいております。
ニックネーム複利攻勢といいます。突然の書き込み失礼します。
仕事で外科のオペ立ちをすることがありドクターの多忙さを間近で見ております。
多忙なお仕事にもかかわらず示唆に富んだ投稿を高頻度で更新されておられて只々驚くばかりです。
もしよろしければ、コメントなどいただけましたら幸いです。
■コメントいただいたい内容
SBI証券で継続しているインデックス投信積立(毎月積み立額10万円。
残高1,600万円(うち含み益160万)を取り崩してETF(VTとVYM)を開始することについて。
「取り崩し」が焦点になります。
■詳細
NightWakerさんやカン・チュンドさんに勉強させていただき、数年インデックスファンド積立を続けています。
自身でポートフォリオを組み、ボーナス時にリバランスしています。
手間はかからないのでこれはこれでいいかなと思っていました。
最近、ちゅり男さんや三菱サラリーマンさんのブログを読み、ETFのつみたて投資に興味を持ちました。
特に興味を持った点は、「配当」です。
1、精神的な満足度 仮に、現在の1,600万円を売却して、全額VYMを購入した場合税など引かれて配当利回りを2%とした場合、年32万円の配当金が入ります。
32万円は再投資するつもりですが、受け取って使うという選択肢もあります。
再投資の観点からは、インデックスファンドでは配当は再投資されていて、税金の影響をうけてないので運用上は有利に思えますが、目に見える形で受け取れません。
残高積み上がってくれば32万円は増える(減る場合もありますが)ので、均して月◯万円というのは、精神的に余裕が生まれます。
2,利益確定の観点 インデックスファンドは、老後に月次で定額を取り崩していくことになると思いますが、利益が出たのかはその時にならないとわかりません。
ETFで配当を受け取る場合は、利益確定をしているので、明らかに利益がでています。
今までインデックスファンド投資一本でしたが、1,2によりSBI証券の自動積立でVTとVYM半々くらい開始しようと考えています。
毎月投資している22万円(投信積立10万+ワンタップバイ12万円)をストップしてETF自動積立に切り替えるのは作業としてはシンプル即行うつもりです。
悩ましいのは、1,600万のインデックス投信残高です。
ホールドした場合は、ETFに投資すれば得られる配当を受け取れませんし、売却して(全額or 定期的)ETF積立自動積立金額に上乗せすると利益に課税されるし。。。
長々と申し訳ございませんでした。
今後も引き続き楽しみにしております。
ご質問ありがとうございます。
私自身は、投資信託はつみたてNISAとiDeCoの枠で保有しているだけで、残りは全て米国ETFや昔から保有し続けている日本株になります。
上述のように、今まで実践してきた投資手法から新しい投資手法に切り替えるタイミングというのはいろいろ悩みが出ますね。
運用金額も1,600万円と決して小さくありませんから、ますます悩みが尽きないものと思います。
保有中の投資信託を売却して米国ETFへ完全移行すべきか?
インデックスファンドはホールドした方がトータル・リターンはよいでしょう
結論から申し上げますと、インデックスファンドはそのままホールドした方がトータル・リターンは良くなるでしょう。
含み益が160万円あり、その利益部分に対する課税繰り延べ効果が期待できるからですね。
利益確定しますと、その20%、つまり30万円強が税金として徴収されることになりますので、どう見ても不利は不利ですね。
ただし、保有しているファンドが古く、よほど高信託報酬のファンドでなければという条件はつきます。
高コストのファンドであれば、長期保有すればするほど相対的に不利になりますので、思い切って売却するのも一手ですね。
月22万円の新規買い付け分を米国ETFへ回す
私ならば、ひとまずインデックスファンドはホールドして、これから新規に買い付ける分をETF投資に回します。
というのは、長期投資においてその手法が自分にとってしっくり来るか否かというのは大変重要だからです。
思い切って米国ETFに切り替えてみたものの、実際にはあれこれ手間が多くて続けられず、結局元の投信積立に戻すという事態だけは避けたいものです。
よって、まずは試験的に新規買い付け分で試してみるのが最善でしょう。
しばらく継続してみて、海外ETF投資の方が自分に向いていると思えば、徐々に手持ちのインデックスファンドを海外ETFへ移していけばよいです。
せっかく数年かけて積み上げてきた財産ですので、一瞬でふいにするのだけは避けたいですね。
なお、毎月22万円も投資できるのであれば、ワンタップバイは不要ですね。
普通にドル転して海外ETFや米国個別株にアクセスする方が理にかなっているでしょう。
まとめ
数年来保有しており、含み益が積み上がっているインデックスファンドに関しては、基本的に売却せずに保有し続けた方が有利です。
ただし、昔からずっと保有しており、明らかに信託報酬が割高な商品に関しては乗り換えもありでしょう。
【SBI証券】
SBI証券にはネット証券最大手の安心感があり、米国株・ETFの定期積立サービスなど先進的なサービスも提供しています。
楽天証券と並んで口座開設しておいて絶対に損はありません。
こんな記事も書いています。
資産形成においては、キャッシュにはキャッシュの重要な役割があります。やみくもに高配当株に置き換えればよいわけではありません。
バンガードETFの最大の魅力は、常に顧客の投資環境が改善する方向に努力を続けている点にあります。経費率も毎年のように下がっています。
基本的に、毎月10万円以上の投資ならば海外ETFをおすすめしています。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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