褥瘡は、優しさの復活で治す。

医療機関

褥瘡(床ずれ)が、

生じる最大の原因は、

日常生活動作の低下だ。

 

病気によって日常生活動作の低下がくると

皮膚の清潔が保たれず、皮膚に炎症が起き、

いつの間にやら褥瘡(床ずれ)となる。

 

この流れをまずは理解すると、

褥瘡(床ずれ)の治し方がよく分かる。

 

日常生活動作の改善が、

褥瘡(床ずれ)治療の最大の治療戦略だ。

 

よく間違えているのは、

皮膚の処置のみに目が行きがち。

これでは、一旦改善してもまた再発する。

 

日常生活動作の改善は、介護場面観察が重要になる。

ご本人と介護をする者(ご家族も介護医療従事者も)の

距離感や関わり方や理解度、全てが日常生活動作の改善に重要だ。

 

 

先日、桜までに歩いて公園に!を合言葉に、

治療してきた彼は、3ヶ月前には

生死を彷徨うようなサイズの褥瘡があった。

よくお話を伺うと、6ヶ月前くらいから、

歩行が困難となっていたそうだ。

その頃の彼は、人には優しさなんてないと思って、

彼の世界と周囲を断絶してしまっていたそうだ。

 

そんな彼が、

うちのクリニックの看護師らの優しさに触れ、

人の優しさに再び気付いたそうだ。

そうお母さんが教えてくれた。

 

公園までノルキンチャレンジをした後、

彼は自宅内トイレ歩行もするようになった。

皆さんに知ってほしいのは、その後の話。

 

なんと、彼、トイレ歩行のついでに、

お母さんが疲れて眠ってしまっているのを見ると、

台所に洗えず残ってるお皿をぜんぶ洗って、ベッドに戻るそうだ。

 

この優しい気持ちの復活、

サイコロジカルヴィクトリーこそが、

日常生活動作の改善の一番の目安。

 

このタイミングで、もう1段上げていこう。

 

 

今日から、履くパンツやめて、トランクスにしよう!

もうトイレも99%くらいオッケーでしょ?

 

いや、先生、まだ95%ぐらいまでです。

たまに大の失敗が、、、、

 

5%の失敗やったら、タナカと同じようなもんやで。

 

笑笑笑。トランクスにします!

先生、ありがとうございます。

 

 

こんな素敵な優しい気持ちにさせてもらえて、

すごく嬉しいし、こちらこそありがとう!!!だ。

 

日常生活動作の改善をあきらめるな。

 

褥瘡は、今月中に治るだろう。

いよいよ、次のステップだ。

 

何度も言うが、褥瘡は日常生活動作の改善を。

日常生活動作の改善には、サイコロジカルヴィクトリーを。

 

ザイタクはやっぱり楽しい。そして、優しい。

今日もみんな笑顔だった。

 

 

今日は、皆さんよくご存知のこの曲です。

6:00くらいからです。良かったら聴いてください。

 

Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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