2022年3月4日
「大地に根を張り、樹木は天へと伸びる。
大地がもつその養分によって、樹木は生育する。
生命の営みとは、何らかの生命(いのち)を次なる形へと変え、そして種(しゅ)を繋げゆく行為でもある。
それら、己の血肉(=糧)となるがため、わが身に捧げられた幾多の生命の力によって、新たに生命は育まれ、伸長するのだ。
憎しみ、悲しみという、暗く、凍(こご)える闇によって、はたして何が、次へと生かされると言うのか。
憎悪によって育まれるものとは一体何か。
生命の原理は無論、複雑でもあり、しかしながらその一方で、実に簡素(シンプル)でもある。
この地上に生み出されるものは、愛や喜びの光もあれば、今やそれらを凌駕(りょうが)するほどの、暗く、捻(ね)じれに捻じれた、“深い闇”ーーー
これらをまた、地球は途切れる間なく、その身に染みこませている。
この深い闇が刻まれた大地に根付き、以後もなお、人類は歩んでいくこととなる。
神の愛しき、かけがえのない魂がこの地球に降り立ち、育(はぐく)まれていくことの喜びと、そして・・・恐ろしさよ。
もはやこれ以上、地球を穢(けが)してはならぬ。
穢された大地から育まれることの、人類の行く果て(=結果・結末)が、もはや足音を立てて、そなたたちに迫り来ている。」
以上
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