側孔付きバルーンカテーテル 肝臓がんの治療

外科医

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

今日は、特殊なカテーテルを使った
肝臓がん治療の紹介

特殊なカテーテルとは言っても、
数年前から使えるカテーテルですが、
今回の治療で
ばっちり力を発揮してくれました!

そのカテーテルは
側孔付きバルーンカテーテルと呼ばれるものです

名前はロゴススイッチ

カテーテルの先端に風船が付いていて、
膨らませる事ができます

膨らむと・・・カテーテルを挿入した
動脈は閉塞します

そして、風船の手前に孔が空いていて、
そこから、薬剤を投与する事ができます

このカテーテルをどのように使うかと言うと、

治療をしていますと、
カテーテルを挿入する事ができないくらい
細い癌の動脈の場合があります

髭の様な細かな動脈によって、血流を保っている癌が
たまに存在します

ほとんどの場合は、上手にカテーテルを挿入できるのですが、
細すぎると物理的に挿入ができない事があります

こういう時にこの側孔付きバルーンカテーテルを使うと、
細かな癌の動脈の先でバルーンを膨らませ、
正常な肝臓の領域には薬剤を投与せずに、
癌の動脈だけに集中的に薬剤を投与する事が可能となります

今回の方もそのような状況でした

癌が肝臓のS6からS7/1にかけて4cm大で存在しておりました
癌は肝臓の真ん中あたりにあればあるほど、治療は困難になってきます

スライド2

調べてみると、癌は太い肝臓の動脈の根元から出る
数本の髭状の細かな動脈から栄養されておりました

スライド4

バルーンカテーテルを太い動脈に挿入し
風船を膨らませ、
細い癌の動脈だけに薬剤を投与しました

スライド8
矢印が膨らんだ風船を示します

治療後ですが、
うまく薬が貯留している事が確認されました

スライド10

技術、デバイスの進歩で
治療困難であった症例が
治療できるようになるというのは
本当に素晴らしい事です

日本の肝臓がん治療は
医師の腕だけでなく、カテーテルなどのデバイスの質も
世界トップクラスなのです

良い治療を日本から世界に
広める事もこれから大切になります

世界の肝臓がんの患者さまを救う!
というと、、夢が大きすぎますかね

でも、
これからも、、、、
さて、ガンばりますか!

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肝臓がん、転移性肝がんでお困りの方は、いつでも、どんな状態でも一度、岩本内科医院にお問い合わせください。
Source: ガンちゃん先生奮闘記

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