おはようございます。
「頭と尻尾はくれてやれ」は有名な相場格言でありご存知の方も多いと思います。
相場が順調な時にはこの格言の重要性を忘れてしまいがちですが、今現在のような暴落時には大変重要なアドバイスになります。
暴落の底を正確に見極めることは誰にも不可能であり、欲張らずにそこそこのタイミングで売買できれば良しと割り切って相場に臨んだ方がうまくいく確率が高いでしょう。
本日は「頭と尻尾はくれてやれ」の投資格言を参考に、暴落時の資金管理の重要性について検討します。
暴落時こそ相場格言「頭と尻尾はくれてやれ」を心がけたい
本日の記事の要点は以下の通りです。
1. 「頭と尻尾はくれてやれ」は重要な相場格言
2. 暴落の底を正確に読むことは不可能であり、時には待つことも重要
3. 暴落時の買い足し基準を明文化しておくことも有効
以下詳細を見ていきます。
1. 「頭と尻尾はくれてやれ」は重要な相場格言
暴落が来るたびに実感するのが「頭と尻尾はくれてやれ」という相場格言の重要性です。
暴落の底を正確に読むことは投資経験何十年というプロであっても不可能です。
むしろ、プロの方がその難しさを身を持って実感しているといっても過言ではありません。
今現在のようなどこまで下がるか底が見えない相場では、暴落の初期段階でキャッシュを一気につぎ込んでしまうと追加投資できず身動きがとれない状況になってしまいます。
最悪のケースがおきても対応できる余裕をもった資金計画をたてる必要があります。
次に重要なことは、暴落の底で一括集中投資できるなどと考えず、そこそこのタイミングで投資できれば良しと割り切ることでしょう。
「暴落の底で買わなきゃ!」と心理的に焦っていると、かえって投資タイミングを誤る可能性が高いです。
常に落ち着いて相場に臨めるよう事前準備が重要ですね。
2. 暴落の底を正確に読むことは不可能であり、時には待つことも重要
暴落時の株価の動きが、下がる時は一気に下がり続け、底を超えたら一気に上がり続けてくれるようなシンプルなものならば誰でも底を読むことができます。
ところが、実際の相場は値動きが非常に複雑で、上下動を繰り返しながら少しずつ底に近づいていくのです。
「株価が上がったので底は過ぎた!」と思って資金をまとめて投入したら、その1週間後には二番底がやってきたというのは日常茶飯事です。
よって、暴落の底がまるで見えないような状況においてはじっと待つことも重要な戦略の1つだと思います。
暴落の底が深い場合、底を過ぎて回復基調であることを確認してから買っても十分に利益を得ることはできます。
3. 暴落時の買い足し基準を明文化しておくことも有効
もう1つの戦略としては、自分の手持ち資金を用いて暴落時にどのように買い足すか明文化しておくことが有効です。
具体的には、自分が狙っている商品の暴落開始前の株価を基準として、
・20%下がったら○○円分投資
・25%下がったら△△円分投資
・30%下がったら✗✗円分投資
・35%下がったら□□円分投資
といった感じでしょうか。
株価下落率が高まるにつれて投入する金額を上げるように設定しておくとより有効でしょう。
時には自分が想定していたよりも株価が下がらず、あっという間に株価が回復してしまうケースもあります。
そういった場合はあまり深追いせず、通常の積立投資のみに頭をスパッと切り返ることが重要です。
投資において100点満点をとれることはまずありませんので、初めから割り切った気持ちで相場に臨んだ方がうまくいくでしょう。
まとめ
暴落時こそ「頭と尻尾はくれてやれ」という相場格言を再確認しましょう。
暴落時も自分のペースで落ち着いて買い足すことができれば将来大きく報われる可能性が高いです。
【インデックス投資に関するおすすめ本2選】
インデックス投資の初めの1冊におすすめなのが、水瀬ケンイチさんの『お金は寝かせて増やしなさい』です。
インデックス投資家ならばとりあえず買って読んでおきましょう。
ジェイエル・コリンズ氏の『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』です。
最近私が最も気に入っている投資本で、投資方針がぶれそうになった時に何度も繰り返し読んでいます。
こんな記事も書いています。
暴落を乗り切るためには人間の意思の力に頼らない仕組みづくりが重要です。
つみたてNISAを利用した積立投資は暴落時にも絶対に止めてはいけません。
一度でも地雷商品を買ってしまうと資産形成のゴールが大きく遠のいてしまいます。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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