「がんになってよかった」。そう思える人生に――。

その他

乳がんになって丸2年の頃

私の地域に、
がん患者とその家族が集える場所、
『がんサロン』ができた

そう、
今でも私が参加しているサロンだ

第1回目は告知の効果が大きかったようで、
多くの参加者が集まった

その中の一人が、

「がんになってよかった」

そう言っていた

当時、テレビの『がん特集』でも、
複数の人たちが
「がんになってよかった」と語っている

「がんになってよかった?」

と、驚いた

「死ぬかもしれないのに?
 治療の副作用もこんなに大変なのに?

 結婚もできるかどうかわからない。
 子どもも産めなくなった。

 仕事にも就けない。
 諦めなければならないことばかりなのに、
 “がんになってよかった”なんて思えない」

なにをどう考えれば、
「がんになってよかった」なんて
思えるのだろう...

それは、時が変えてくれた

“乳がん”という闇に打ちひしがれていた初期

その頃は、どう考えても
「がんになってよかった」なんて思えるはずはない

「なんで私が?」
「私死ぬの?」
「いつまで生きられるの?」

そんな衝撃は、
きっと誰もが感じただろう

治療の副作用もつらい

検査も大変だ

費用もかかる

告知を受けた瞬間から、
人生がまるで変わってしまうのだ

それでもひとの心は変わってゆく

それは諦めなのか、
それとも受け入れなのかはわからない

がんになる前に戻ることができないのなら、
進むしかない

がんになったからこそ、
新しいことに挑戦してみようと思う気持ち

がんになったからこそ、
行ってみたかった場所に行こうという行動力

がんになったからこそ、できること

そしてその先には、

「がんになってよかった」――

そんな思いが生まれるのかもしれない

もちろん、がんになんて
ならない方がいいに決まっている

でも、がんが教えてくれたことがたくさんある

平凡がどれほどしあわせなことか...

ごはんがおいしく食べられることもそう

そんな日常に感謝の気持ちを持ったことも、
がんが教えてくれたこと

最期に、笑顔でいたいよね

「がんでもいい人生だった」と――

゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

  気温がうなぎのぼりの午前9時過ぎ

  空にはうっすらハロと...

2022/07/30 ハ ロ

  ほんのちょっとの彩雲

2022/07/30 彩雲と雲

  そして、鳥が羽ばたいているような雲

    あと数分早く空を見上げていたら、
    きっときれいな彩雲が観えたはず...

    ...と思うと、ちょっと悔しい

  そんな今日の気温は33℃越え

  ムッとしたアスファルトの熱気は
  久し振りの感覚だ

  そして私は今日も...

2022/07/30 ボウリング

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Source: りかこの乳がん体験記

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