年齢を重ねると
若い頃には感じなかったことが
どんどん追加されてゆく
母が、
「あっちが痛い」
「こっちが痛い」
「なんか体調がおかしい」
そう言っていたことが
だんだんわかるようになってくる
両親との年齢を比べると、
まだその域には達していないが、
そもそも乳がんの治療で
すでに身体はボロボロ
老化が早いのかもしれない
女性には、
誰もが通らなければならない道がある
“更年期”である
近年、
“男性更年期”も言われているが...
その症状は、
実際に起きてみなければわからない
起きてみたところで、
それが更年期の症状なのかもわからない
なにせ、“経験がない”のだから
初めて尽くしの体調不良に、
「どこか悪いのかな」と思ってしまう
治療中は、
副作用なのか、
それともどこかが悪いのか...と
不安になったものだ
私の母は、
いわゆる“更年期症状”と言われているものは
ほとんどなかった
多少暑がるときもあったが、
優に60歳を超えていたので
おそらく更年期ではないと思われる
更年期特有の、
突然の多量の発汗に見舞われることもなかった
私が乳がんになってホルモン療法をはじめたとき、
それはそれはつらい副作用が現れた
が、母に更年期症状が出ていなかったため、
これが本当にホルモン療法である副作用、
“更年期様症状”なのかもわからなかった
“お手本がない”ということは不安であるとともに、
母に更年期の経験がないことで、
私のつらさも理解してもらえなかった
この数年、
“老いる”ということをよく考える
もう誕生日も嬉しくない
残された時間が少ないと思うと、
これからの生き方も守りに入ってゆく
すでに、からだ半分、
棺桶に入っている気分だ
まだ早いか...
「このまま、体調がよくならないまま
一生が終わるのか...」
と、思うと
なんだかやるせない気持ちにもなる
が、やれることもできずに、
したいことも置いたままでは、
きっと後悔が残る
だから、できることを少しずつ
やっぱり後悔だけはしたくない
最期に笑顔で、
「いい人生だった」と思いたいから――
残りの人生、
いくらでも輝かせることはできるのだ
夕方の空――
美しい景色が観られるだけで、
生きていることのすばらしさを感じるよね
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Source: りかこの乳がん体験記
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