悲 鳴。

「キャー!!」

部屋の真ん中を、
なにかがぞろぞろと横切っている

“ぞろぞろ”?

いや、“ぞろぞろ”というのは違う

赤茶色っぽい、ミミズのような色合い

長さは7~8cmあるだろうか

足が無数に...

そう、1匹なのに、まさに“ぞろぞろ”

「なに!? ムカデ!?」

慌ててティッシュをひっつかみ、

ムカデらしき生き物を鷲掴み

が、ヤツの身体は長い

足もたくさん

そう簡単にはいかないらしい

ティシュの間から逃げ出す

「ギャーーー!!」

たぶん、一生で、
こんなに悲鳴をあげることはそうないだろう

しかも、あまりの気持ち悪さに
全身鳥肌

髪の毛も逆立ちそうな勢いだ

なんとかティシュ内に収め、
ガムテープぐるぐる巻き

久し振りの恐怖を味わう

たぶん、血圧はかなり上がっていただろう

それにしても、“ムカデ”って...

ゴキブリ同様、
北海道には生息していないはずだが...

  ※ゴキブリは、札幌など、
   暖かい地域の飲食店に
   数mm~1.5cmほどの大きさのものは生息

見たのも初めてなら、
その生態も知らない

なので検索してみた

  〇目は退化して見えない
  〇咬みつく
  〇毒あり
  〇咬みつかれた場合、
   激痛、晴れ
  〇咬みつかれた場合、
   稀にアナフィラキシー

...と、なんとも驚愕な事実

中指の先にできた傷は、
たぶん、咬まれたものではないと思うが、
(咬まれたときの痛みがなかったので)
不安が過ぎる...

そんな、きのうの恐怖体験

それにしても、
ムカデは一体どこから...

1匹いたら、
まだほかにも...という不安

あのまま見ない方がよかったのか、
それtとも、
つかまえてよかったのか...という葛藤

もしかしたら、
購入したレタスについていた...

ということもあるのだろうか

が、レタスについていたとしたら、
あんなに大きな虫、
気づかないわけがない気がする

が、北海道に生息していないとすれば、
ほかに考えられない

...ということは、
レタスから落ちたムカデとともに、
私は一晩を過ごしたことになる

  オーマイガー...

気持ちが悪すぎて、
きのうから鳥肌とドキドキが止まらない

食欲もない

  いや、しっかり食べているが...

床に赤い足が一本、おきみやげ――

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Source: りかこの乳がん体験記

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