消えていくズワイガニ

その他

ズワイガニ

深海に生息する大型のカニです。

ここ4年ほどで
ベーリング海峡のアラスカズワイガニが
激減。

アラスカ州漁業狩猟局の調査によると、
ズワイガニの個体数は
2018年の約80億匹から、
2021年には約10億匹へと激減

70億匹ほどが消えたようです。

別の調査では
このたった2年間で
ズワイガニの生息数が
90%減少したとの報告もあります。

この異変に伴って
ベーリング海で行われていたズワイガニ漁は、
今年初めて禁漁となりました。

ちなみに
アラスカ州のブリストル湾のタラバガニ漁も2年連続で禁漁です。

ズワイガニは
水温が2度以下の冷たい海に生息していますが、
アラスカ周辺では近年、海水温が上昇し、
海氷が解けてしまい
ズワイガニの生息は難しくなりつつあるようです。

アラスカの海は、
米国のシーフードの60%占めているため
今後は、
シーフードの値上げも始まるようです。

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ズワイガニは
日本でも
冬の日本海の味覚の代表的存在でもあります。

「ズワイ」とは、
細い木の枝のことを指す古い言葉
「楚(すはえ)」
が訛ったものとされています。

生息域は、水深50 ~1,200mの砂泥底ですが、
主に
水深200~600mの深海と水温0~3℃の冷たい海域を好んでいます。

日本各地で
呼び名が違います。

有名な名には、エチゼンガニやマツバガニなどがあります。

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現在ズワイガニの稚ガニの減少が続いています。

1999年に調査を開始してからの
最近20年間のデータでは最低の基準にまで減少中。

日本海側の漁獲量は平年並みですが、
稚ガニの数が激減しているのです。

今後の生存率や成長率を推定すると
ズワイガニの成体が
将来激減する怖れが高いようです。

新潟の日本海区水産研究所の研究チームの調査では
3年後には
現在の約半分に落ち込むとの予測しています。

調査の結果では
雌の産卵数は平年と同じらしく、
産卵してから孵化し、稚ガニになるまでの期間に
何らかの原因で激減していることになります。

カニを大切にするには環境への配慮がかかせません。

「時はカネなり」に加えて
「時はカニなり」
です。
(・∀・)

ちなみに
海の生き物は生きている時には
一匹、二匹、・・・と
匹で数えることが多いのですが、

市場に入ると
サンマやイワシのような細い魚たちは、一本、二本、・・
ヒラメやカレイのように平たい魚たちは、一枚、二枚、・・・

そして
イカやカニは、一杯、二杯、・・

「杯」を使います。

この言い方の由来には
さまざまな説がありますが、
イカは、優勝杯のように見えるからとか
とっくりにしてお酒を飲めるなどの説が有力なようです。
カニも甲羅でお酒が飲めますね。
アワビの殻もカニの甲羅に似ているので、一杯と数えられることもあるようです。

光の魂たち 動物編 人の霊性進化を助ける動物たち
森井 啓二
きれい・ねっと
2018-04-22


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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