クリニック開業のために経営の本を読んでいると、どうやら「簿記」が必須の知識らしい。
減価償却もキャッシュフローも仕事をしていく上では大切な知識だ。簿記というのは会社を経営していくためには絶対必要なものだ。
ちなみに簿記は「はくき」でなく「ぼき」と読むことは最近知った…。
こういうのは税理士に任せておけばよい、と考えるのはよくないらしい。
世の中にはイケてない税理士がたくさんいるそうだ。
税務に関しては専門家に任せよう。そう考えて税理士に頼むことにした。しかし頼んだ税理士はいまひとつ不明瞭だった。
たとえば節税に関してなどいろいろと聞いていたが、来る人間は答えられない。結局くわせものであったことがわかる。
イケてない税理士を見分けるためにも、自分である程度の知識を持っておく必要がある。
結局税金は自分で勉強しないとだめだという結論になった。
財務諸表を読めないでだまされている院長は多い。
今回は会計について勉強したことをまとめてみた。
財務諸表とは
調べてみると経理の世界には「財務諸表」というものがあって、PL、BS、CFの3つに分かれているということはとりあえずわかった。
最初に読んだのは「キャッシュフロー経営って」。
キャッシュフロー経営って?―ドクターをお金の悩みから解放する
PLについてはこの本で概ね理解することができた。
しかしBSやCFについては書かれていない。
そこで次に読んだのは「会計天国」。
小説仕立てでわかりやすいと評判だが、まったく理解できなかった。
そうなると実践してみるしかない。
ブログに広告を導入し、副業として帳簿をつけて確定申告を行う。
この過程で経理の知識が学べるのではないかと考えた。
クラウド会計ソフト
経理には記録→書類作成という2つの段階が存在する。
これらを支援するツールが会計ソフトである。
最近はクラウドの会計ソフトが主流になってきているそうだ。
クラウド会計ソフト
銀行やクレジットカードのサイトから自動でデータを取得し、帳簿を作成してくれるソフト。
クラウド会計とネットバンク、Airレジなどを連携させることで、記録の手間を大きく軽減することができるとのこと。
最近はクラウド会計を利用して、顧問税理士をつけない個人事業主も多いらしい。
個人事業主なら税理士を付けず、自分で青色申告&確定申告をするのもひとつの手です。
また日々の記録は自分で行って、決算や申告だけを税理士に依頼するという選択肢もあるようだ。
クラウド会計は起業に必須のツールの一つにも挙げられている。
起業に必須と思われれるスキル
- WordPress
- オンラインストレージ
- Slack
- クラウド会計
- PayPal
- インターネットFax
ブログ広告はクラウド会計を勉強するチャンスでもある。
調べてみるとメジャーなソフトには2種類あるようだ。
- MFクラウド会計
- free
freeは経理知識がなくても使える初心者向け。MFクラウドは経理知識がある程度必要とされる中級者向けとされている。
freeeでは「借方」や「貸方」という言葉がほとんどでてきません。
freeeはそれをやらず、経理知識がなくても、簡単に完全な自動経理ができる会計ソフトを目指しているのではないでしょうか。
今回は会計の勉強のためなので、MFクラウドの方を導入した。
月数件の仕訳であれば無料で使用できる。
帳簿の実際
実際に帳簿をつけてみて、ようやくわかったことがいくつかある。
一番は「売掛金」の考え方。
収入額の確定と実際の入金にはタイムラグがある。
例えばアドセンスでは5月の収入額の確定は翌月6月1日だが、実際の入金は6月末である。
帳簿は収入の確定時点で記載する必要があり、実際の入金がない場合は「売掛金」として処理する。
この概念が本ではなかなかわからず、自分でやってみてやっと理解できた。
会計の本でよくある黒字倒産の話も「売掛金」で理解することができる。
そして1年間の帳簿を基に財務諸表を作成してみた。
パソコンなどは経費に計上していないので固定資産がなく、減価償却もないため不完全ではあるが、ある程度理解できてきたのではないか。
簿記の検定も受けようかと思ったが、必要のない知識が多くあまり役に立たないようだ。
簿記検定は受けなくていい
簿記検定は「あらゆる会社のあらゆる取引」を勉強しなければいけません。ひとり社長にとってムダな知識も多いのです。
今後も会計の勉強を進めていきたい。
Source: 皮膚科医の日常と趣味とキャリア
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