球状塞栓物質を用いたDEB-TACE 肝細胞癌のカテーテル治療

外科医

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みなさま、こんばんは
2代目ガンちゃん先生です

年始、早々、
大忙しです

まず、コロナ
今、多いです
風邪症状の方がとにかく多い

岩本内科の感染外来でも
陽性率は6割から7割
くらいです

初期は、発熱と咽頭の痛みを訴える方が多い印象です

インフルエンザは、ほんの少しおられるかなという感じです
お一人、コロナ陽性+インフル陽性の方もおられました

Withコロナになっていますから、制限はありません
ご自身で感染予防をしながら、お過ごしいただくしかありませんが、
それにしても、感染外来が多くて、
医療サイドは大変です

本日は、
肝臓がんに対する球状塞栓物質を使った血管塞栓術のご紹介
DEB-TACE
と呼ばれる手技です

もともと、肝臓がんのカテーテル治療血管塞栓術は
リピオドールとゼラチン塞栓物質を使ったTACE(C-TACEと呼ばれます)
が主流ですが、

球状塞栓物質を使ったDEB-TACEというのもあります

抗癌剤をよりじわじわと放出してくれる塞栓物質で、
海外の論文では、
C-TACEとDEB-TACEの効果を比較すると
ほとんど変わらず、副作用が少ないという結果が以前でたこともあり、
海外では頻繁に使われる治療
です

ですが、日本の質の高いカテーテル治療でのC-TACEでは、
DEB-TACEと比べて、
より治療効果が高いという報告も出ていたりします
ので、

私自身も基本的には、癌を完全に制御したい場合には、
C-TACE
岩本内科ではその質を高めた門脈動脈同時塞栓療法
を選択します

ですが、
肝障害が少ないなど安全性の高いDEB-TACEも必要な際は使用します

今回、DEB-TACEを選択した患者さまは
ステージ3の肝臓がん
6cm大と4cm大の大きな癌を有する方で、
80歳を超えていて、ご高齢でもあることから、
肝臓に大きなダメージを与えたくなかったので、
DEB-TACE
を選択しました

スライド3

DEB-TACEを行うときでも、
やはりマイクロカテーテルは選択的に癌の動脈に挿入するように
私はします

ゆっくりと塞栓物質を投与し、
動脈の流れが、止まったら治療終了とします

スライド3
スライド4

DEB-TACEの場合は、
癌の大きさが一定の大きさあった方が
治療効果が高いと言われています

これは、癌の大きさが小さくなると、
癌の血管も細くなってしまい、
DEB-TACEで使用する塞栓物質がうまく入っていかないため
と考えられています

肝障害はほぼ出現することなく加療ができました

塞栓術に関しても、
色々な状況に合わせて使用するのが良いと
私は思っています

ベストな治療をそれぞれの患者さまに届けたい

今年もそれを心に
毎日、ガンばりたいと思います

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肝臓がん、転移性肝がんでお困りの方は、いつでも、どんな状態でも一度、岩本内科医院にお問い合わせください。

Source: ガンちゃん先生奮闘記

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