【生涯学習の重要性】毎月定額を投信積立しているだけでマネーリテラシー上位10%に入るのはなぜか?

内科医

 

おはようございます。

投資ブロガーや投資界隈のSNSでは、

・つみたてNISAやiDeCoなどの非課税口座は満額活用して当たり前

・月10万円をインデックスファンドの積み立てにあてている

といった声を多数聞きますが、これが世の中の実態を反映していると考えてはいけません。

実際には、毎月の給料の中から一定額を貯蓄に回し、さらに毎月定額を投信積立しているというだけでマネーリテラシー上位10%には入るでしょう。

 

世の中には正しい貯蓄法や投資法を学べる情報源はたくさん存在しており、本人に学ぶ意欲があれば誰にでも学習可能です。

ところが、実際には大人になると学ぶことをやめてしまう人が非常に多く、保有している知識がどんどん時代遅れになってしまうのが大きな問題だと思っています。

このように、生涯学習ができていないことがマネーリテラシーの低下にもつながり、20年〜30年後には大きな差となるのでしょう。

 

【生涯学習の重要性】毎月定額を投信積立しているだけでマネーリテラシー上位10%に入るのはなぜか?

 

毎月定額を投信積立するだけでマネーリテラシー上位10%入り

毎月定額を投信積立しているだけでマネーリテラシーの上位10%には余裕で入っていると思います。

そこらへんにいる人10人に適当に声をかけてみれば分かりますが、おそらく「毎月5万円を投信積立にあてているよ」といった人には10回に1回も当たらないでしょう。

「つみたてNISAやiDeCoなどの非課税口座を利用して毎月eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を満額積み立てている」などと言ったら、世間一般的には普通の人ではありません。

 

世の中の大半の方は、

・毎日コツコツと会社に行って働いて給料を得る

・毎月の給料の範囲内で生活をする

・余裕があれば少しでもよいので貯金をする

・貯金が貯まったらマイカーやマイホームの購入資金にする

といった視点で生活をしているからです。

この生活の仕方がダメと言っているわけではなく、単にこれまでの教育で貯蓄の仕方や株式投資に関する正しい考え方を学ぶ機会がなかっただけです。

 

これまでに見聞きしてきた物事により、見えている景色が大きく異なる

我々が毎日眺めている世界はかなり主観的なもので、全く同じ物やニュースを見ていても、その見え方というのは個々人によって大きく異なります。

お金の世界で言えば、我々個人投資家、特にVTなどを長期保有しているインデックス投資家と、毎月の給料の中からできる範囲で貯金だけしている方では見ている景色が違うのだと思います。

 

どちらが優れている、劣っているというものではなく、単にこれまでに見聞きしてきたことから構成される世界が異なっているのですね。

そして、その問題の大半は、大人になると学習をやめてしまう方が非常に多く、知識がアップデートされずにどんどん時代遅れになり、かつ本人はそれに気がついていないことにあると思っています。

 

「生涯学習」の重要性が謳われるが、実際には大人になると勉強をやめてしまう

世の中の人がみな長生きする社会が到来するにつれ、高校や大学までの学生生活の後をどのように過ごすかで大きな差が生まれます。

名著『ライフ・シフト』の中で「人生100年時代では一生を通じて学び続ける生涯学習が重要となる」ことが主張されていますが、実際には大人になって定職につくとその時点で勉強をやめてしまう方が大半です。

 

昨今では、PodcastやAudibleなどの「耳から学べる」学習法も増えてきており、私自身も毎日楽しく活用させてもらっていますが、やはり勉強の基本は「読書」だと思います。

学習の基本である読書ですが、今の日本では大人になってから読書をしている人の割合が非常に低いです。

 

juso.site

 

気になる方は上のページをご覧いただければと思いますが、

・世の中の約50%の人はまったく読書をしない

・読書をしていると答えた人でも「月に1,2冊」が大半

となっています。

つまり、月にたった3冊読書をするだけで上位10%に入るわけですが、国全体がこの状況ではどうしようもありません。

 

現代社会の恵まれた環境を活かして生涯学習を続けよう

昔は識字率が低く、勉強をしたいと思っても義務教育がないため庶民は学校にも行けない時代でした。

専制君主制度においては、庶民が知識武装して知恵を蓄えることは反乱などのリスクを増やすことにつながり、国全体の教育水準をあげるメリットが低かったからです。

 

もちろん、大型書店に行けばありとあらゆるジャンルの本が揃っており、その中から自由に手にとって買って自宅で読むなど夢のまた夢だったわけです。

現代では、勉強に対するありとあらゆる環境が整っているにも関わらず、それを積極的に利用しようという熱意あふれる人がむしろ減っているのは皮肉としか言いようがありません。

私たちは、身の安全が保証された環境で、自由に勉強できる今の時代に生まれたことを感謝し、自己成長を楽しむ気概が必要だと思います。

 

まとめ

世の中の大半の方は、大人になって安定した職につくと学習をやめてしまうことが分かっています。

それまでに身につけた知識は徐々に時代遅れとなり、お金の分野ではマネーリテラシーの欠如という形となって表れます。

 

【読書術やアウトプット術に関するおすすめ本2選】

1. アウトプット大全

樺沢紫苑先生の『アウトプット大全』です。

本書によれば、「インプット:アウトプット=3:7」を意識することが重要です。

インプットに使った時間を無駄にしないためにもアウトプットを心がけましょう。

 

2. 本は読んだらすぐアウトプットする!

こちらは齋藤孝先生の『本は読んだらすぐアウトプットする!』です。

ほんの少しでもよいので、読書をしたら必ずアウトプットしましょう。

TwitterなどのSNSで一言つぶやくだけでも十分です。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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