2008年9月28日(日)
腱鞘炎になって、ほぼ1年になる
このままだと全く完治する気がしない
今は手術しなくても、
注射1本で簡単に治るらしい
そして、彼とつきあって15年
まもなく16年目に突入だ
別れてくれた方が、
“温かい家庭”とか、
“子ども”とか考えなくて済むのかも...
と、思ったりもする
ある意味、
変なプレッシャーみたいなものが
かかっているのかも...
でも、病気がわかってから今日まで、
支えになってもらっていたのも事実
相当、迷惑かけた
どうして多くを望んでしまうのだろう
“生きていてナンボ”なのに...
2008年9月29日(月)
涼しくて、本当に身体が楽だ
最近は夜も眠れる
暑くて、苦しくて、
目が覚めることも少ない
ただ逆に、寒さが堪える
それでも暑いよりは
格段に楽なのでいいのだが、
夜中に目が覚めるのは
暑さより寒気の方が多くなってしまった
暑ければ「暑い」と文句を云い、
涼しくなればなったで
「寒い」と不平を云う
なんてわがままなんだ...
2008年9月30日(火)
デポ 23回目
今日も晴れて清々しい気候だ
今回、採血があると思っていたが、
次回だった
未だにスケジュールが把握できていない
そして今日もまた外科外来で見かけた、
新たに乳がんを告知された女性
こうして一日に何人、
乳がん患者が出ているのだろう
前回のデポのときに見かけた、
乳がんを告知されたと思われる女性は
どうしているだろう
そろそろ手術を終え、
退院した頃だろうか
私が治療を終え清算をしようと
精算窓口に向かっていたとき、
清算ロビーの椅子に腰を掛け
真っ赤な目をして泣いていた、
あの、事務服を着た、
30代と思われる女性だ
きっと仕事帰りに
検査の結果を聞きに来たのだろう
泣いている姿を見て、勝手に、
「乳がんを告知されたのかな...」
と、思っていた
その姿が痛々しくて、
あのときの自分と重なって...
直接彼女に
声をかけることはできなかったけれど、
彼女の前を通り過ぎるとき、
「大丈夫!!」
と、心の中でつぶやいた
デポは、“24回”ではなく、
“2年”続けることにした
治療のガイドラインは“2年”
『12か月×2年=24』なのだけど、
治療は“4週間ごと”のため、
24回だと2回ほど
治療回数が減ることになる
先生は、
「医療機関によっては、
24回のところもある」
というようなニュアンスのことを云っていた
私もそれはわかっていた
それに私の場合、
「“(見える)がんがあるから”ではなく、
“(再発)予防のため”に治療をしているので、
24回でやめても問題はない」
とも、先生は云っていた
「一応、2年やる覚悟ではいたけど...」
と、先生に云うと、
「だったらやった方がいいな」
ということになった
“24回”と“2年”――
「その2回で違いはあるのか」と
確認をすると、
やはり先生も、
「差はないと思う」と...
「5年やる人もいるけど、
佐藤さんの場合、
それは必要ないから」と
2年前の1月にデポをはじめているので、
今年の12月まで...
ということになった
それにしても、
こんなにつらい治療、
5年も続ける人がいることに驚いた
たぶんその人は、
ほとんど副作用を感じていないのだろう
先が見えてきて、
改めて“子ども”というワードが浮かび上がる
デポ2年をやり遂げる決意をし、
達成感のようなものが湧いてきて、
病気が治ったような錯覚を覚える
「デポ2年やったんだから、
タモキシフェンもやめちゃっていいよね。
...で、子どもをつくる」
そんなことを思いはじめた
私自身、
「本当に子どもを望んでいるのか」と聞かれれば、
「No」かもしれない
女として子どもを持ちたい気持ちは
本能としてもちろんある
それはたぶん、たとえば、
結婚をしているとか、
結婚をしようとしているとか、
そういう状況が背景にあれば
また気持ちも違っているのかもしれない
でも今の年齢や病気のことを考えたら、
やはりそう簡単にはいかない
私が子どもを産みたい理由のひとつに、
世間に対しての見栄や体裁が
大きく関わっているのは否めない
「世間一般に営まれている“家庭”という形態を
私もつくりたい」
...という羨望、嫉妬
ねたみ...
卑下...
たぶん、産めないことはない
...と、思う
でも、
病気と年齢のリスクを考えると...
その決心は私にはない
弱い...
本当に弱い人間だ
そんなに自分の命が惜しいのか!!
『自分の命に代えても出産する』くらいの
気概はないのか!!
本当におまえは
恥ずかしい人間だ!!
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Source: りかこの乳がん体験記
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