ガンなどの病気の疼痛や苦痛は、
薬だけでコントロール出来ない。
好きな音楽や好きな本、好きな匂い、
大切なお花や植物に囲まれていたり、
大好きな畑仕事や庭いじりがそばにあったり、
可愛がっているワンちゃんや猫ちゃんが
寝ている周りでウロウロして心配してくれたり、
先に逝った愛する人との想い出を話す場があったり、
そんなことで、と言うより、そんなことこそが、
薬以上に、疼痛や苦痛を和らげる。
愛する妻が先に逝き、一人暮らしの寂しさを紛らわしてくれる、
大切に育てたメダカを、今日は一緒に見ようと話されたお父さん。
訪問時、痛みで苦悶表情だったが、メダカを一緒に見て、
奥さんとの想い出を話されるうちに、穏やかなお顔になっておられた。
ザイタクは、やっぱり『お家』であることに意味がある、と実感した。
今日の訪問診療も、楽しかったし素敵だった。
そう言えば、メダカ観ながら、こんな話しされていた。
3年前にこの家で先生にお世話になったなあ。あの愛する妻がまだ迎えに来んのやけど、
アイツの母さん昨日死んだんや。アイツに頼まれたココでの役目もこれで終わった。
せやから、そろそろアイツ、迎えに来るやろ。
二匹の赤いメダカを観てるお父さんを見てたら
この曲が頭に浮かんだ。良かったら聴いてください。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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