マイナーリーグのヌートバーを変えた現代アメリカ野球の虎の穴「ドライブライン」

健康法
「じつはヌートバーは“全然打てないマイナーリーガー”だった」米国記者もビックリ“異例のスピード出世”…ヌートバー25歳はなぜ覚醒したのか?
 ヌートバーは、2019年にマイナーのシングルAとAAでプレーしたが、341打席で7本しか本塁打を打っていなかった。この成績のままでは、将来はない。

  ところがどうだ。2022年、メジャーリーグでは290打席で14本の本塁打を放っている。たった3年でヌートバーは変身した。

 その秘密は、コロナ禍にあった。

  2020年にコロナ禍が始まり、スポーツ界の先行きは不透明になった。その3月、ヌートバーは現代アメリカ野球の虎の穴ともいうべき、「ドライブライン」を訪れた。

 ドライブラインについては、ベン・リンドバーグとトラビス・ソーチックによる「アメリカン・ベースボール革命」(化学同人)に詳しいが、徹底した動作解析に定評があり、弱点を洗い出してトレーニング、そして技術改良の処方箋を伝授する。

 ドライブラインを世に知らしめたのは2020年にサイ・ヤング賞を手中にしたトレバー・バウアーだが(いろいろと問題があり、ドジャースから契約を解除された)、大谷翔平もドライブラインでのトレーニングが2021年のブレイクスルーを生み出したと見られている。大谷は試合前、フェンスに向かって100グラムから2キロまで重さの違うカラフルなボールを投げているが、これはドライブラインが発案した故障防止と球速が増すメソッドだ。

  ヌートバーは2020年3月にドライブラインでトレーニングを開始、短期間でスイングスピードが8マイル(およそ12.8km/h)上がったというレポートがドライブラインのホームページに掲載されている。
 ドライブラインでは、打撃の改造にあたって次の3点を強調している。

 (1)スイングスピード
 (2)スマッシュファクター(スイングと打球の速度から割り出すミート効率の数値)
 (3)スイングディシジョン(ボールの見極め)

  野球はスイングスピードを争う競技ではないが、これらの要素を見事に自分の技術として取り込んだヌートバーは「別人」になっていた。

 もともとヌートバーは選球眼が評価されていたが、ここにドライブラインで改良したパワーがミックスされたのだ。

  さらに、このスピード出世の背景には、「彼の勤勉さ(work-ethic)、そしてゲームに対する情熱が一役買っている」という。

  これこそが、カージナルスという組織が大切にしてきた価値観だ。

 堅実で、インテリジェンスの高いプレーを見せるのがカージナルスの選手たちの伝統だ。

 基本的に守備・走塁を強調する割合が他球団に比べて高く、ヌートバーはこのチームの正統派にふさわしいプレースタイルを持っている。

 ドライブラインという最先端の施設で適切にトレーニングを行い、しかもカージナルスの折り目正しい野球を表現できる貴重な選手なのだ。

  ヌートバーがこれからどんな成長を遂げるのか、本当に楽しみにしている。

セントルイス・カージナルス: ラース・ヌートバールがバットスピード 8 MPH を追加した方法
https://www.drivelinebaseball.com/2022/04/st-louis-cardinals-how-lars-nootbaar-added-8-mph-of-bat-speed/

※chrome和訳返還

最初の 1 週間のヒットの後、3 つの主な領域が際立っていました。
平均バットスピード 66 ~ 69mph (遅すぎる)

負荷をかけている間、彼は骨盤を過度に巻き上げていたため、ストライド段階で股関節から肩への分離を介して一貫して力を生み出すことが困難でした

彼の負荷と腰から肩への分離の欠如は、腰を回転させてボールを空中に一貫して引っ張ることによって「スペースを空ける」ことを困難にするメカニズムを生み出しました.

骨盤と腰から肩までの分離

ラースの負荷で私たちが見たのは、彼の骨盤が胴体よりもはるかにコイル状になっていることでした.

彼の評価中、彼は股関節から肩までの距離が平均約 8° (プロ平均約 18°) でした。
彼の骨盤は過度にとぐろを巻いていたため、非常に閉じた位置から回転していました。
そのため、彼の骨盤の回転速度は良好でしたが、骨盤は胴体の前でほとんど回転せず、腰と肩の分離が最小限に抑えられました.

体幹の筋肉を輪ゴムと考えてください。
骨盤が胴体の前で回転すると、股関節から肩への分離が生じ、輪ゴムが伸びます(内腹斜筋と外腹斜筋が伸びます)。
次に、骨盤が減速すると、胴体が加速し、輪ゴムが「スナップ」して接触します (内腹斜筋と外腹斜筋が収縮します)。
HSS が 8° の場合、Lars は輪ゴムをほとんど伸ばしておらず、潜在的な弾性エネルギーを失っていました。

彼の評価の後、私たちはこのすべての情報に基づいて腰を下ろし、次のことを達成するためのトレーニング計画を作成しました。

負荷がかかっている間でも、骨盤と胴体がより近くにコイル状になるようにします。
これにより、彼は腰から肩までの距離を広げて回転できるようになります。

集中加重バットトレーニングでバットスピードを上げる
ボールをハードに、空中に、フィールドのプルサイドに打つ能力を向上させます

このトレーニング計画を手にして、私たちは仕事に取り掛かりました。毎日、ラースがボーイングでの仕事を終えた後、私たちは檻の中で会い、その夜のプログラムを実行しました。私たちのトレーニングの基盤は、テクノロジーと客観的なフィードバックを利用して構築されました: Blast、K-Vest、Rapsodo、およびビデオ。これに加えて、制約ドリルと加重バットを実装しました。

パズルの最後のピースは、ラースがボックスにいるときにどの手がかりが最も効果的かを理解することでした。そして、私たちはそれらの多くを試しました。1 か月のトレーニング、多くの深夜、長いバッティング練習ラウンドの後、私たちは大きな進歩を遂げました。

ヌートバービフォーアフター
 
彼の胴体は同じ量だけ巻かれていますが、彼の骨盤ははるかに小さく巻かれています。
これにより、まさに私たちが目指していた、かかとの着地でも骨盤と胴体がより近くにコイル状になるように設定されます。

新しく改善された負荷により、ラースの骨盤は胴体の前で回転し、腰から肩への距離が広がり、体幹の筋肉を伸ばすことで弾性エネルギーを利用できるようになりました。

以前とは対照的に、彼は輪ゴムをより効率的に伸ばしてスナップするようになりました.

この改善された負荷は、バットスピードトレーニングの安定した食事と相まって、彼の平均バットスピードを +5mph 増加させました.

膝を上げることで、背中が伸展し、身体前は縮み、身体前面は後ろ向きで、グリップ位置は下がる

全体に力みがある。

フォーム改造は、それを解き、リラックスした体制を作っている。

何より軸がある。

それでいてグリップ位置は上がってより遠くにある。

顔の軸が真っすぐであることは体軸と選球眼にも良いことです。
まぁ大事なのは性格。

さらに、このスピード出世の背景には、「彼の勤勉さ(work-ethic)、そしてゲームに対する情熱が一役買っている」という。
これこそが、カージナルスという組織が大切にしてきた価値観だ。

どのようなメソッドも努力なくして結果は出ない。

「何が悪いのか」「何故そうなのか」という部分を理解して、、

それを自分の身体に落とし込んだからこその「ブレない活躍」だと言えるでしょうね。
大谷は大谷、ヌートバーはヌートバー。※敬称略

別の個性なんです。

リードオフマンとしての役割に徹して決して崩さない。
WBC見ていて思うのは、、

日本のホームランバッター達が、大谷選手のバッティングを見て「自分を見失った」ことです。

理解と自身の哲学が欠けていたんでしょうね。

まぁしかし、日本選手(バッター)は何で初球の甘い球を見送るんでしょうねぇ、、

相手もデータでわかっているんで初球はストライクを入れてくる。

それだけで打者は二球目で追い込まれてしまいます。

逆に、相手バッターは初球からストレート狙いで振ってくる。

それなのに日本のピッチャーは初球からストレートで様子見調整して来て、見送られると同じ二球目でホームランを打たれたりしている。

日本国内の長期リーグ戦と国際大会は違う哲学が必要です。

大谷について「きょうの試合前に話をうかがったんですが、打席での心構えについて毎試合違うピッチャー、初めてのピッチャーなので、じっくり見ていくのではなくストライクゾーンの球を初球からどんどんいくこと、自分のスイングをすることが大事”とおっしゃってました。
取り敢えずこの辺で。
※2つのランキングクリック宜しく。


癒し・ヒーリングランキング

にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
にほんブログ村

Source: 身体軸ラボ シーズン2

コメント

タイトルとURLをコピーしました