「もう死んでもいい」

その他

「もう死んでもいい」――

なにか特別な嬉しいことがあると、
ひとは、
満面の笑みでこの言葉を使うことがある

たぶん私も子どもの頃、
1度や2度は言ったことがあるかもしれない

が、乳がんになって、

「いつまで生きられるのか...」
「私は死ぬのか...」

と、命の期限を感じ、

また、
同じがんと闘ってきた仲間たちが
命を奪われる

そんな状況の中、

「もう死んでもいい」

と、
“死”という言葉を軽く扱われることに
なんだか違和感を抱く

「本当の“死”がどういうものか
 わかってる?」

「生きたくても
 生きられなかった人たちがいること、
 わかってる?」

そう問いたくなるのだ

以前、ご夫婦で夢のクルーズ船に乗り、
大満足をしている70代と思しき奥様

その様子を
どこかのテレビ局が取材をしていたのだが...

奥様に、
豪華客船の旅の感想を聞いたときだった

奥様は満面の笑みで、こう答えた

「もう沈んでもいい」――

“もう死んでもいい”ならまだわかる

「沈んじゃ、ダメだろ」と、
ツッコミを入れたくなった

こういう不謹慎なインタビューを
そのまま放送するのも
どうかと思うが...

まぁ、大きな喜び事があって、

「もういつ死んでもいい」

と、
笑いながら言えるのは
しあわせなことだ

本当の死を一度でも間近に感じると、
そんなことも言えなくなるのだから――

  がん患者本人の前で、

  「私、がんになって死んでもいいんだ」

  と、口にする人たち...

  私自身、
  過去に3度ほどそんな経験をした

  目の前でそれを言われたがん患者の私は、
  一体、
  どんなリアクションをとればいいのか...

  「もう死んでもいい」と同じように
  嬉しいときに使われる、

  「生きていてよかった」

  これも元気な人が使うと、
  なんだか微妙な感じがする

  【おまけ】

   午前中に観られたハロ

2023/03/25 ハ ロ

  ここのところ、風が強くて
  空が土埃で濁っている

  お蔭で幻想的な太陽になった

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Source: りかこの乳がん体験記

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