EUでは当初、温室効果ガス削減策の一環として、全てのエンジン車を禁止する方針だったが、自動車大国ドイツが反対していた。二酸化炭素(CO2)と水素で製造する合成燃料を使用する場合に限って容認することで折り合った。合成燃料は工場の排出ガスや大気中から回収したCO2を利用する開発中の新技術。ガソリンの代わりに使うことができ、CO2を排出するが、再利用もすることから排出は「実質ゼロ」とされる。
自動車ジャーナリスト フリーランスライター
合成燃料を認めるなら、バイオ燃料も認めるべきではないでしょうか。
日本ではユーグレナ社がミドリムシを原料としたバイオディーゼルを開発中ですし、インドではヤトロファという植物からディーゼル油を作るプロジェクトを進めていたはずです。
農業廃棄物を発酵させたメタンからも、バイオガソリンは作れます。
岡崎
例えば「メルセデス・ベンツは2030年にEVメーカーになります」とか、「2035年にEUはエンジンを禁止します」と発表したりするけど、
そのリリースの後に実は、「マーケットが許すならば」とか、「2026年に世界の進捗を見て改めて決定」とかいう付帯事項がついている。でもそれは誰も報じない。そのことを話すだけで「エーッ」って驚かれるよ。神尾
危機を煽って騒ぎ立てて数字を取りにいこうということだな。
アレは、あくまでも目標なんだよね。スポーツ新聞とかワイドショーと同じことを大手新聞やテレビの報道番組がやっている。
F1では2026年から、使う燃料を現在のガソリンではなく、100%カーボンニュートラル燃料にすることが義務付けられることになっている。
ホンダは2021年に一部カーボンニュートラル化した燃料を実戦投入していたことを明かしているが、このカーボンニュートラル燃料とは一体何なのか?
「再生可能電力を使って出来た水素と、大気中から取り込んだ炭素を合成して作った燃料がカーボンニュートラル燃料です」
そう説明するのは、本田技術研究所の先進パワーユニット・エネルギー研究所の橋本公太郎博士である。橋本博士は、ホンダが2021年に使ったカーボンニュートラル燃料の開発を手がけたまさにその人である。
「大気中のCO2(二酸化炭素)を取り込んで燃料にして、それをエンジンで燃やしてCO2を排出する……すると大気中のCO2をぐるぐる回しているということになりますので、大気中のCO2が増えません。だからカーボンニュートラルですよということです」
なお2021年のF1に実戦投入したカーボンニュートラル燃料は、その炭素を木屑など食用に適さないバイオマスから取り出して使った。しかし橋本博士曰く、空気と水さえあれば、カーボンニュートラル燃料を作り出すことができると断言する。
「ダイレクト・エアキャプチャーという方法で、空気中のCO2を吸着剤に吸着させて集めて、濃縮されたCO2を作り出します」
「そして水素は水を電気分解して作ります。このCO2と水素を使って燃料を作れば、カーボンニュートラル燃料になります。再生可能電力がふんだんにあればという大前提がありますけどね。それが確保できれば、液体燃料を空気と水から作ることができます」
「再生可能電力をそのままEVなどで使う方がいいのか、それとも液体燃料を作るために使った方がいいのか、今後どちらかに決まってくると思います。ただ航空機に関しては電力だけでは無理ですから、この技術で作られた液体燃料が使われていくと思います」
しかもこのカーボンニュートラル燃料のすごいところは、既存のエンジンで使うことができるという点だ。
まぁEUが「エンジン車存続」を言う前からF1界は「F1は100%EVになる事は無い」と言っていましたから、、
この流れは既にあったんですよ。
※2つのランキングクリック宜しく。
Source: 身体軸ラボ シーズン2
コメント