my indexなどのアセットアロケーションのシミュレーションツールをどう活用するか

内科医

おはようございます。

当ブログの読者の方から以下のご質問をいただきました。 

いつもプログを見させていただいております。

最近の記事でアセットアロケーションのお話をされていたと思いますが、my indexというサイトはご存じでしょうか?

<my index> https://myindex.jp/user/myaa.php

サイトの文言を引用すると、

「日本株や外国株など約11種類の資産に、それぞれどのくらいの割合で投資をするかを入力すると、その投資を行ったと想定した場合の過去実績を計算し、グラフなどで投資成果を知ることができます。」

というサイトです。

自分も少し触ってみたりはしたのですが、恐らく過去数字をいじったりはしていないと思うのですが、債券、特にエマージング債が強すぎるなという印象で、参考程度で投資の検討材料にはならないかなという感想です。

もしご存じてしたらどのような認識か思いますが教えていただきたいなと思いメールを送信いたします。

お時間がある時にでもご回答いただければ幸いです。

ご質問ありがとうございます。

my indexは非常に有名なサイトで、会員登録をすることでアセットアロケーションの資産配分ツールが無料で利用できますね。 

私もインデックス投資を始めたばかりの頃に利用させていただいた記憶がありますが、今覗いてみたらサイトデザインが洗練されていて驚きました。

さて、本日はmy indexなどのシミュレーションツールについて検討します。

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my indexなどのアセットアロケーションのシミュレーションツールをどう活用するか

シミュレーションツールは過去は過去、未来は未来と割り切って使おう

my indexを始めとしたシミュレーションツールはいろいろと数字をいじってみると面白いですね。

様々なアセットを混ぜることでリスク・リターンがどのように変化するのか、分散投資の醍醐味を知るにはうってつけでしょう。

一方で、シミュレーションはあくまでシミュレーションに過ぎません。

以下に述べる通り、金利一つとっても50年前と今では全く別の水準になっていますし、先進諸国の人口動態も大きく異なっています。

実際の投資では、刻一刻と変化するマクロ情勢を頭に入れつつ、自分の判断も交えて進めていく必要があります。

 

債券価格と金利は逆相関を示します

ご存知だと思いますが、債券の価格というのは金利に大きな影響を受けます。

基本的には、

1) 金利が上昇すれば債券価格は下落

2) 金利が低下すれば債券価格は上昇

です。

もちろん、実際の市場はそこまで単純な値動きではありませんが、原則は知っておくべきでしょう。

金利の下がる余地が大きければ債券価格が上昇するポテンシャルも大きくなりますが、この超低金利時代において債券は今まで通りの役割を果たすことができるでしょうか。

 

超低金利時代における債券の位置づけは難しいです

さて、バブル崩壊前の日本もそうですが、数十年前までは金利が今よりも高い国がほとんどでした。

1980年代の日本では、普通預金の金利が2.0%程度、定期預金は5.0%〜6.0%あったわけですから、今とは全く状況が異なるわけですね。

2019年現在、メガバンクの普通預金金利は0.001%で、楽天銀行(マネーブリッジ適応)のような金利の高い銀行に入れても0.1%に過ぎません。 

以上を踏まえますと、この超低金利時代において債券投資で数十年前と同じリターンを得ようとするのは不可能だと思います。

 

株式のリターンも同様に低下する可能性があります

債券だけでなく株式も同様ですね。

株式の期待リターンは定期預金や債券よりも高いですが、それは株式は定期預金や債券よりも高いリスクを背負っているからです。

投資の世界のリスクというのは標準偏差のことを指しており、リターンのばらつきの大きさを示します。

より高いリスクを背負うということは、より高い不確実性を背負うということであり、そのおかげで高いリターンを期待できるわけですね。

昔のように金利の高い時代は銀行に預けておくだけでもある程度のリターンが得られたわけですが、そのような時代においてもリスクを背負って株式投資をすれば、その高い金利よりもさらに高いリターンが期待できたわけです。

一方、金利が大幅に低下し、先進諸国の大半が人口の高齢化に悩まされる現代社会においては、株式投資のリターンも過去と同水準を期待するのは難しいかもしれません。

とはいえ、長期的なお金の置所として株式を上回るアセットクラスはないのも事実であり、株式投資の重要性が失われることはないでしょう。

 

まとめ 

my indexなどのシミュレーションツールを利用していろいろと数字をいじってみることで分散投資のイメージが湧きやすくなります。

一方で、過去は過去、未来は未来ですので、ツールを信頼しすぎず自分自身の判断も交えることが重要だと思います。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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