「♪ソレソシレ⤴~、ソレソシレ⤴~」
けたたましく携帯のアラームが鳴る、
午前7時55分
「え、また?」
パンを頬張ったまま、
傍らの携帯をひっつかむ
ここ数年、
鳴ることがなかった“Jアラート”
久し振りに聴く音だ
携帯に表示されていたのは、
“あの国”が発射したミサイル
またこの北海道に落ちるとか...
「...といっても、どうしたものか...」
こんなとき、人はなにもできない
そもそも、
「北海道は広い。
ここには落ちないだろう」
と、思うものだ
とりあえず、パンの続きを食べはじめる
が、どこか落ち着かない
テレビ番組もミサイル情報に切り替わった
市からもメールが届いた
「今度こそ、北海道に落ちるのか...」
と、不安になりはじめる――
そんな物騒な、誕生日の朝
空にはまだ少し黄砂が残り...
部屋の中も、なんだか埃っぽい
独特なにおいもする
喉が痛い
「誕生日だというのに、なんて日だ...」
ちょっとだけ彩雲が出ていたのが救いか...
そんな中、
ありがたいことにケーキをいただいた
私が大好きなケーキ屋さんのケーキだ
...と思ったら、もうひとつ、
別のひとからもも届いた
毎年贈ってくれる、昔からの友人だ
私が乳がんになってから、
毎年、食事会を開いてくれていた
が、
コロナが広がってからは外食もできず、
こうして持って来てくれるのだ
実はこれも、同じケーキ屋さん
昔は誕生日があることを恨んでいたけれど、
乳がんになって、
こうして仲間たちが気遣ってくれることが
ありがたい
私の乳がんがわかったとき、
たぶん周りは、
私がすぐに死ぬと思っていたと思う
私も思っていた
たぶん、2~3年だと...
『お母さん、産んでくれてありがとう』
と、よく聞く
が、私はそうは思えなかった
今でもよくわからない
が、
この世に生まれてきたことは奇跡であり、
今、こうして生きていることも
きっと奇跡なのだろう
とりあえず、命ある限り、
目いっぱい生きなければね
それがきっと、
周囲の人たちへの恩返し
もちろん、
感謝の気持ちは忘れずに
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Source: りかこの乳がん体験記
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