桜、第2弾――
今日は、標高212mの山へ
ここに来るのは3度目
1度目は、
たぶん小学2年生くらいのとき
母に連れられて来た記憶がある
2度目はたぶん、
小学校の高学年
バス遠足だっただろうか
そして今回
もう数十年来ていなかった
昔とは
かなり違った印象だ
この時期になると
桜が楽しみになった
そこにはやはり、“乳がん”がある
「来年の桜は観られるだろうか」
と、1年1年生きる目標にしてきた
乳がんになる前は桜が咲いても
特に観に行くわけでもなく、
道のわきに咲いている桜を観ても、
特に大きく感動することもなく
それががんになると、
見方が変わってくる
命にかかわる病をすると、
きっとそんなもん
当たり前だった日常が
当たり前ではないと気づき、
いつもの景色が
特別なものに見えてくる
ひとつひとつのことを
大切にしようとも思うようになり、
想い出をたくさんつくろうと思う
本当は、
がんにならなくても
気づかなければならないことなのかもしれない
が、ひとって、
きっとそんなもの
たぶん、それを知っただけでも
成長したのかもしれない
たぶん、知ることに、
遅いなんてこともない
これからの一日一日を
丁寧に生きていけばいい
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Source: りかこの乳がん体験記
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