「一寸の虫にも五分の魂」
昆虫にも心はあります。
もちろん
恐怖も感じます。
今日も
この本からの一部抜粋です。
恐怖の中で死んだバッタの死骸は、
自然死によるバッタの死骸とくらべて、土壌に悪影響を与えることが、
ヘブライ大学とエール大学から研究報告されました。
二つの状況を作り、
比較実験を行っています。
一つは、バッタだけを入れたケース
もう一つは、バッタと大型のクモを一緒に入れたケース。
クモがバッタを捕食しないように、
クモの口は接着剤で塞いであります。
こうして、
バッタは純粋に恐怖のみを感じるように設定されました。
その二つの死骸の組成の変化を詳しく分析しています。
その結果、
恐怖を感じさせたバッタの体の窒素に対する炭素の割合が、
単独で自然死したバッタと比べてみると、
4%増加していることがわかりました。
事前に行われた予備実験でも、
恐怖にさらされたバッタは、
窒素分に富む草から炭素分に富む草へと、
その食生活が変化するのを確認していました。
それぞれの死骸を土に埋めて、その変化を調べました。
その結果、
自然死したバッタを埋めた土壌では、
恐怖を感じたバッタの死骸を埋めた土壌にくらべて、
落ち葉など植物性有機物の分解速度が
60-200%速いことが確認されたのです。
つまり
恐怖を感じながらバッタが死んだ場所では、
土本来の分解能が極端に遅くなることが分かったのです。
私たちは、
人以外の生き物に対する「痛み」には最近まで無頓着でした。
人でさえ、
近年までは新生児は痛みを感じないと信じられてきたのです。
米国の神経生物学者らは、
ショウジョウバエの表皮細胞に繋がる神経細胞が、
熱や圧力といった物理的な刺激に反応することを明らかにしました。
この神経細胞の刺激が、
脳に伝わっていることが検出されれば、
痛みを感じていることを科学的に証明できたと言えます。
さらに、
現代科学では昆虫の心の痛みを客観的に測定する技術はありません。
だからと言って、
昆虫の心に痛みがないみなすことも出来ないのです。
ただし
昆虫の脳はとても小さく、
処理能力は人とは異なります。
各々の感じ方があります。
でも私たちは、
昆虫と接する以上は、
相手の立場を出来る限り思いやる必要があります。
こちらは、オランダで食用昆虫を扱う事業者の組合VENIKが発行しているガイドライン
「A Bug’s Life」です。
この全58ページのガイドラインでは、
昆虫の福祉を考慮して、
その飼育方法や環境の整備などについて詳細に記述されています。
第三章に、
「Brambell’s Five Freedoms and Insect Welfare」(ブランベルの5つの自由と昆虫福祉)
という章があります。
今後、
本来は人間の食料ではない昆虫たちを利用して
昆虫食をすすめてくる時代が来るかもしれません。
科学的に証明されようが、されまいが、
昆虫たちにも慈悲の心を持って接することは大切です。
日本では、2015年から、
とても有害な農薬の使用規制を大幅に緩和してしまいました。
それは、
人体にも昆虫にも残念な決定です。
パブリックコメントの大半は、農薬の大量使用反対でしたが、
政府があらかじめ決めた方針が覆ることはありませんでした。
農薬を大量に散布するためのドローンの開発にも積極的です。
インドの聖者ラマナ・マハリシ大師は、
花や葉一枚まで大切にして、
アシュラムの木から果実を収穫する時でさえ、
「できるだけ優しく摘み取るように」
と彼の帰依者たちに述べています。
すべての命を大切に扱う。
一人一人の心がけを広めていきましょう。
今日もありがとうございます。
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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