進行肝臓がんに対する治療の考え方の変化~良い流れ~

外科医

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

先週は奈良県で
年に一度の肝臓学会総会がありました
また、肝臓学会総会の前に急性肝不全研究会という研究会もあり、発表で呼んで頂いたので
奈良で二つの演題を発表してきました

IMG_3606.jpg

学会で演題を見てみますと
日本の肝臓がん治療の雰囲気、どのような方向に向かうのかが
分かります

喜ばしいことに、
良い方向に向かっているように感じました

良い方向とは何かといいますと、

外科で切除ができないような状態でも、
カテーテル治療や
薬物療法を組み合わせて、
癌を縮め、
外科切除ができるような状態にもっていき、外科切除で癌ゼロ/Cancer-free(キャンサーフリー)
というConversion(コンバージョン)治療の考え方が拡がってきているように感じました

どれくらいの割合でCancer-freeにもっていけるかについてですが、
私たちのもつ200例以上のデータでは、
薬物療法の筆頭である
テセントリク+アバスチンでは、
5-10%
100人治療して5-10人、テセントリク+アバスチンでCancer-free
になりました
私の同僚が、このデータを肝臓学会で発表してくれました

他の施設では20%以上の方がCancer-freeを得る事ができた報告もありました

この切除ができない肝臓がんでもCancer-free/癌ゼロを目指すという考え方は
私たちが、これまでずっと提唱し続けてきた治療コンセプト
で、
この癌ゼロ作戦においては、
私たちが行う肝動注化学療法 New FP療法
が良いのです

私がもつ200例以上のNew FP療法を行った肝臓がんの方、
ほとんどが余命一年未満の方々ですが、
そのような進行した状態でも、35%の方が
一旦、癌ゼロ/Cancer-freeが得られているデータ
があります

薬物療法では、癌をいかに大きくさせないか、
一つの薬剤でダメなら、控えている他の薬剤もうまく繋げていって
命を延ばすという作戦が主体になりますが、

Cancer-freeを目指す風潮が日本全体にあることは本当に喜ばしい事です

Cancer-freeという観点において、質の高い局所治療であるNew FP療法や門脈動脈同時塞栓療法というのは、絶対的に有用ですので、
もう一度見直されてくるのでは
・・と思います

患者さまにとって、良い医療が拡がるのは本当に素晴らしいことです

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肝臓がん、転移性肝がんでお困りの方は、いつでも、どんな状態でも一度、岩本内科医院にお問い合わせください。

Source: ガンちゃん先生奮闘記

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