以前、出逢った、
あるがん患者の方
数年前に
手術と化学療法を受けていた
が、その後、再発
化学療法を受け、
伸びてきた髪を再び失った
治療後の検査の結果、
身体の中のがん細胞は消えたように思われた
が、またもや再発
みたび、化学療法を受けることになる
そして、化学療法の脱毛から
完全に復活した数か月前のこと――
「え? 地毛? ずいぶん髪伸びたね」
と言うと、彼女は笑顔でこう答えた
「そう。でもまた抜けるの」
3度目の再発がみつかったのだ
こんなとき、同じがん経験者でも
かける言葉がみつからない
が、言葉なんて要らない
きっと気持ちは通じ合うのだと思う
落ち込んでいるかと思い、
「大丈夫?」
と、
彼女の背中をさすりながら聞いてみた
すると彼女は、
「(抗がん剤治療は)
元気になるためにやっているから」
と、答えた
「生きるため」でもなく、
「治すため」でもなく、
もちろん再発の場合、
完治をのぞむのはほぼ不可能
そのことを
彼女が知らないはずがない
『元気になるため』
そう答えた彼女の笑顔に、
力強さを感じた
「いつかそのうち、
効く抗がん剤がなくなる。
そのときどうするか...」
と語っていた彼女の本音
「元気になるために
(抗がん剤)やっているから」
という言葉には、
“それまでは、
自分らしく元気に生きたい”――
そんな思いが
込められていたのかもしれない
と、同時に、現在のがん治療に
限界を感じてしまう気持ちは否めない
でも、がん治療は日進月歩
だから、諦めない
諦めたくない
最後まで――
気温30.4℃
そんな午後
久し振りに、
空にはくっきりとしたハロが現れた
雨の知らせだ...
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Source: りかこの乳がん体験記
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