どうせ、治らないんでしょ？
このまま進行していくだけなんだよね？
あれやっちゃダメとか、
これやっちゃダメとか．．．
もうじっとしてるの、疲れた
ストレス溜まる
もっと楽しく過ごしたい
もう我慢したくない
有意義な時間を費やしたい――
．．．ということで、
ドクターストップ無視の、強行
ボウリングに行ってきた
いや、実際、ドクターには
止められているわけではないのだが．．．
「ボウリングやってもいいですか？」
そう聞いたら、
「ダメ」
と、言われるのは明らかだ、
怖くて聞けるはずもなく．．．
ただひとつ、自分に約束をした
『無理はしない』と――
そもそもボウリングをすること自体、
無理なことなのかもしれない
が、この数日、痛みが少ないこと
少しでも動けるうちは動きたいと思った
どうせこのまま一生投げられなくなるのなら、
投げておきたい
そう思った
それでも今日の朝まではまだ迷っていた
恐怖感もあった
体調もあまりよくはなかった
が、化粧をしはじめてスイッチが入った
「痛かったらやめるから．．．」
そう、自分に言い訳をして
思ったより投げられた
痛みはもちろんある
それよりなにより、楽しかった
こんなに清々しい気分になったのは
いつ以来だろう
心から笑顔になれたのは、
いつ振りだろう
変形性股関節症は、
確実に進行していく病
決して良くなることはない
が、少し痛みが軽くなると、
「治ってきた？」
と、勘違いしてしまう
本当は負担はかけられない
でも、我慢だけもしんどい
なんとか、
うまくつきあっていかなければ
今夜とあす、
痛みが強くならないことを願って．．．
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Source: りかこの乳がん体験記
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