ついに時は来た。いまだかつてないスピードで。生き抜いていこう。

医療機関

2年前の今日の今頃、母の死体検案の為、

警察の方々にお世話になっていた時間帯。

 

在宅医療の10年以上の経験さえも、

なんの役にも立たない。

僕の目の前では、どうしようもない、

とても辛く悲しいことが起きていた。

 

長男さん、一応確認しますね。

今日の一日の行動は?昨日は?

ご家族は疎遠ですか?ご兄弟の仲は?

ワクチンの接種回数は?

お母様お顔に怪我がありますが、

身に覚えはありませんか?

今から、お体を確認しますので、

部屋から出てもらえますか。

 

実家なのに、外に出され、不安でどうしようもない親父と二人、

ぶつけようのない悔しさの中、母の現場の写真撮影等々が淡々と。

その後、母はブルーシートでくるまれ、警察の解剖室へ移送される。

母との最後の別れは、その時で、大雨の中だった。ずぶ濡れだった。

僕は、その警察車両が角を曲がるまで見送った。

 

こんな大切な時間が、こんな疑いを確認される作業の中、

最愛の母の時に経験することになるなんて、思いもしなかった。

 

僕は、『ザイタク医療』に、プライドを持って携わっている。

そのプライドが、ボキボキと折られた、大切な母との別れ。

 

大切な素敵な仲間に、母の死後2年の間にたくさん出逢えた。

ボキボキに折られた心は、大切な仲間との出逢いのおかげで、

少しずつ回復してきている。もしかしたら、これも母の仕業かと思うくらい、

僕は今、本当に素晴らしい仲間との出逢いに恵まれている。

 

ついに時は来た。

 

 

パン屋さんも、お弁当屋さんも、

古民家彼方(ナーシングホーム)も、

サテライト型老健も、そして、

リハビリ(生活再建)クリニックも、

素敵な仲間とともに全部、

目の前に浮かんで見えている。

 

明日は、パン屋さんと打ち合わせ。

 

ご一緒いただける仲間に心から感謝している。

今日まで生きてこられたのは、皆様のおかげです。

ありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

生き抜いていこう。

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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