肝癌分子標的治療研究会の報告

外科医

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

静岡-埼玉での発表、講演終わって
家に戻ってきました

各地での発表、講演は
とても貴重な機会でありがたいことですが、
くたびれます

今週は月火水の三日間で
20例程度のカテーテル治療があって、
そこから3つの発表、講演・・
ハードでした

埼玉では、肝癌分子標的治療研究会という研究会に参加してきました

肝臓がんの全身の抗がん剤治療に関する研究会で、
全国のエキスパートのドクター
が集まります

熱心なドクターが集まって、熱いディスカッションがなされます
私もとても好きな研究会の一つです

肝臓がんの薬のトピックスとしましては、

まず、STRIDEレジメと呼ばれる
イミフィンジ+イジュドという点滴治療に関する使用経験の報告

イミフィンジ+イジュドは、癌の免疫を活性化させ、癌を攻撃する薬剤2種類の組み合わせ治療です

私たちも20名の患者さま方に使用していますが、
特徴的な副作用、癌の免疫を活性化させると同時に、
自分の臓器にも免疫細胞が攻撃してしまうことが起きてしまう可能性があります

たとえば、腸にそれが起こると
下痢、
肝臓だと、肝障害
皮膚だと、痒み、湿疹などです

副作用が起きた場合には、ステロイドを使いますが
それでも抑えられないこともあって、そういうときは
特殊な点滴薬を使用し抑え込みます

多くの場合が、、その一連の流れで副作用を抑える事ができるようですが、
その流れをよく理解しておかないと、長引いたり、ひどくなったりして、管理に困ることがあります

経験の多い先生方がこれらに関する発表をしていて、勉強になりました

私も、講演の機会を頂いたのですが、

どんな内容だったかといいますと、
いま、たくさんの薬剤が肝臓がん治療で使えるようになっています、

タイトル1

選択肢が多いのはよいことなのですが、多すぎてどう使うべきか分からないという悩みもあります

どう使うべきか理解していく、最大限に使いこなしていくには
それらの薬剤をより深く理解していかないといけません

その薬剤を使うことで癌がどのように変化するか、
副作用はどのようなメカニズムで起こるのか、
どのようにその薬が効かなくなっていくのか
など、基礎研究で明らかにし、理解を深めていく事が必要と思います

基礎研究で大切にされている単語があって、Rationale(理論的根拠)という単語があります

バランス

経験や雰囲気でその薬剤を使用するのではなくて、しっかりとした理論的根拠に基づいて
治療をすすめることで
よりより治療方法、治療戦略を見つける事ができるのではないか・・

そんなお話をさせて頂きました

発表が分かりやすかったとの評判だったと後から聞いて、
嬉しかったです

日本の肝がん治療は
世界一の水準だと思います

熱心な先生方が一生懸命に話し合い、ベストな治療方法を見つけていこうとする姿勢は
素晴らしいのです

私もまたさらにガンばらねばと思いました

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Source: ガンちゃん先生奮闘記

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