2018年12月1日に中国企業「華為技術(ファーウェイ)」の副会長で最高財務責任者(CFO)の孟晩舟は対イラン経済制裁違反の容疑で、米国の要請を受けたカナダ当局によって逮捕されたが、孟晩舟に続く邱香果の逮捕はカナダと中国の外交関係に影響を及ぼす可能性が否定できないとメディアは大きく報じた。
本件に関してカナダのメディアが報じた内容を整理すると、以下の通りになる。
(a) 2019年3月31日、NMLの科学者がカナダ航空会社「エア・カナダ(Air Canada)」の航空機でエボラウイルス、ヘニパウイルス(注:コウモリ由来のウイルスで人に感染する)などが入った貨物を秘密裏に中国・北京市宛に送付した。
(b)2019年5月24日、カナダ政府「保健省」から上記貨物に関する通報を受けたマニトバ州警察当局が、邱香果と夫の成克定に対し捜査を開始した。
(c)上述した7月5日の連行劇を踏まえて、王立カナダ騎馬警察はNMLの職員に対して、「邱香果夫婦はNMLを一定期間離れて休暇を取る」と通告し、同僚たちに彼らと連絡を取らないように警告を与えた。一方、匿名のNML職員によれば、NMLは邱香果夫婦と中国人留学生1名に対し、BSL-4実験室への通行証を取り消した。これより早く、NMLのコンピューター技術者が邱香果の事務室へ入り、彼女のコンピューターを交換した。また、邱香果は定期的に訪問していた中国への旅行日程を取り消した。
(d)この後、NBLは邱香果夫婦を解雇した模様だが、邱香果夫婦および中国人留学生1名が「連行」後にどうなったのかは何も報道がない。「逮捕」というのも一部のメディアが報じたものであり、実際に逮捕されているのか、取調べを受けているのか不明である。なお、定期的に訪中していた際に、邱香果が度々武漢NBLを訪問していたことは間違いのない事実である。
王立カナダ騎馬警察が邱香果夫婦と中国人留学生1名をNMLから連行した表向きの容疑は「規約違反」となっているが、実際は感染力が強く、致死率の高いウイルスや病原体などを中国へ密輸した容疑であり、彼ら3人は中国のためにスパイ行為を働いていたと考えられる。なお、上述したサウジアラビアの男子から採取されて、オランダ経由でNMLに送られて来たコロナウイルスも、邱香果夫婦によって中国へ密輸されたウイルス類の中に含まれた可能性は否定できない。
Source: 身体軸ラボ シーズン2
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