≪私の記録 311≫ 乳がん患者、働きに出る ②

    2010年11月21日(日)

乳がんを隠しながらの仕事――

左腕には力が入らず、
動きも機敏にはならず、
重いものを持つことすらままならない

小さな掃除機でさえ、
扱うのがやっとだ

歯痒い...

これが現実か...

まるで別世界に迷い込んだような感覚だ

きっと今の私には、
2つの世界がある

ひとつは“がんサロン”

そしてもうひとつは、
“一般の生活”

当然、『がんサロン』は隠しごとなく、
病気のことはすべてぶちまけられる

だから“居場所”を感じることができる

でも現実の世界は虚偽の世界

嘘をついて生きている

元には戻れないことを知った

仕事をすることで、
自分も“普通の人”になろうとしていた

いや、“普通の人”に近づくための
第一歩だった

でも結果は、
見事に打ちのめされた気持ちだ

今年の3月、
ファイナンシャルプランナーさんの
選挙のお手伝いをしたときも、
健常者との隔たりを感じてしまった

もちろんその壁は、
自らが造り上げているに過ぎないのだが...

周りには迷惑かけるけれど、
カミングアウトしたほうが自分は楽になれる

それは
わがままなことなのかもしれないけれど

でも、そのほうが
周囲も理解してくれて
円滑とまではいかないにしても
うまくできそうな気がするのだが...

いや、それはやはり、エゴか...

もし、逆の立場ならどうだろう...

病気のことを話してもらったほうが
いいような気がする

...いやいや、
それは私自身が乳がんだから
そう思うだけかもしれない

「私、がんなんです」

なんて聞かされたら、
一般のひとはきっと引く

ドン引きだ

しかも、どんな反応をしたらいいのか
わからないだろう

これからどう接していいのかも...

   ★2つのランキングサイトに登録しています

    1日1回、応援のクリック(タップ)を
      していただけると嬉しいです

   人気ブログランキング   にほんブログ村
       ⇩         ⇩
    にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
   両方押していただけるともっと嬉しいです
      日々の励みになります


 ★しこり発見から治療までの経緯は⇒
こちら

 ★さらに詳しい経緯を更新中⇒≪私の記録≫から

 
Source: りかこの乳がん体験記

コメント

タイトルとURLをコピーしました