≪私の記録 316≫ がん患者、働きに出る ⑥ ~病気のこと、知れ渡る Ⅱ~

料理長に病気のことを話してから1週間

みんなは知らないふりを
してくれていたんだ...

やっぱり私はみんなに迷惑をかけている

私はここにいないほうがいい

辞めたほうが、
みんなに変な気を遣わせずに済む――

涙が出た

60代パートの主さんに、

「料理長、
 私のことなにか云ってました?」

と聞いたけれど、

「“なにか”ってなに?
 なにも聞いてないよ」

との返答

当然なにも云うわけがない

その心遣いに、また胸が痛んだ

しばらくしてから
もう一人の若いパートの女性にも聞いてみた

「迷惑かけてごめんね」

と、まず前置きをしてから、

「先週の月曜日...
 ちょうど1週間前、私が休みのとき、
 料理長なにか云ってた?」

と聞いてみた

もちろん、愚問だ

「1週間前...ですか?
 う~ん...、
 いや、特になにも云ってないですよ」

また涙がこみ上げた

私、どうすればいいのだろう...

    2010年12月14日(火)

...でも、
やっぱりもう限界...

接客しているときは
とても楽しいのだけど...

乳がんを隠していた後ろめたさと、
この激務と身体への影響と、
副作用のつらさと、
周囲の人たちへの迷惑と、配慮と、

なによりこの雰囲気...

調理長のあの短気は
前からだから仕方がないけれど、
60代パートの主の無視も甚だしい

こんなふうに
周囲に迷惑をかけるのはどうなのだろう

結局がんになると、
普通には働けないのか...

1週間前、
乳がんのことと一緒に
辞めたい旨を料理長に話したとき、

「年末までいてくれ」

と、引き延ばされた

が、もう無理だ...

今日、「限界だ」と料理長に伝えた

とても今年いっぱいはもたない

それに、たぶん今辞めないと、
また延ばし延ばしにされる

私の経歴や接客が買われているのは
素直に嬉しい

が、引き延ばされる理由は
それだけではない

原因は、
“募集をかけても人が来ない”から

私もここの募集は、何度も目にしていた

“何度も募集をかける”というには
それなりの理由がある

入ってみてその理由がわかった

改善しなければ、
同じことを繰り返すだろう

ここにいては、身体を壊す

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Source: りかこの乳がん体験記

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