ポートフォリオの80%は「新NISA x インデックスファンド(オルカン、S&P500)」で固めよう。個別株は20%以内でお楽しみ程度に。

内科医

 

おはようございます。

老後の資金不安を解消する目的で投資をする場合、投資は決して「お遊び」ではなく、勝てる確率の高い方法を選ぶ必要があります。

どんなプロでも必勝はない投資の世界では、初心者が思いつきのままに取引を繰り返して勝てることはありません。

 

 

老後不安を解消できるだけのお金を貯めることを目的とした場合、

・ポートフォリオの80%は「NISA x インデックスファンド(オルカンなど)」で固める

・ポートフォリオの20%以下で個別株などを楽しむ

くらいがバランスが良いと思います。

もちろん、投資を楽しむ必要などなく、資産形成ができればOKという方は100%インデックスファンドでもよいでしょう。

 

ポートフォリオの80%は「NISA x インデックスファンド(オルカン、S&P500)」で固めよう。個別株は20%以内でお楽しみ程度に。

 

コア資産(80%):「新NISA x インデックスファンド(オルカン、S&P500)」で盤石に

世の中の大半の普通の人は、ポートフォリオの80%以上を「新NISA x インデックスファンド」で固めた方がよいです。

ここで言うインデックスファンドは、eMAXIS Slimオルカンや楽天・オールカントリー、同シリーズのS&P500連動ファンドなどを指します。

 

今年から始まった新NISAは、生涯投資枠が1人1,800万円もあるので、老後に向けたコア資産作りに最適です。

インデックスファンドでは個別株と異なり突き抜けたリターンは期待できず、期待リターンは年率5-8%程度と考えられます。

しかし、若いうちから投資を始めて20年〜30年と複利運用を続ければ十分な投資成果は出せますし、NISAであれば売却益が非課税になるので効率がよいです。

 

以下は有名な『ウォール街のランダム・ウォーカー』に載っている図です。

S&P500に投資した場合、1950年〜2017年のいつ投資を開始しても、投資期間が15年を超えると元本割れのリスクが消失し、20年を超えると約10%前後でリターンのバラツキが安定していることが分かります。

【長期投資】株式のリスク・リターンと運用期間の関係【ランダムウォーカー】 | 和製ダリオを目指す!にこまるの投資ブログ

 

「成長投資枠」で自分なりのオリジナリティを発揮して遊びたいという欲求を抑え、投資を始めたばかりの頃はNISAはとにかくコア資産固めに使うのが鉄則です。

 

サテライト(20%以下):個別株などオリジナリティを発揮して楽しむ場に

新NISAでインデックスファンドの積立投資を何年か継続すると、徐々に老後に向けた資産形成の土台が固まってきます。

オリジナリティを発揮するならコア資産固めが終わった後がよいでしょう。

 

サテライト投資は全資産の20%以下くらいにとどめ、仮に失敗しても取り返しがつく範囲内にしておいた方がよいです。

サテライト投資の主な候補は、個別株や暗号資産です。

暗号資産に関しては私はろくな知識を持ち合わせていないので割愛します。

 

個別株であっても長期投資が原則なので、自分が「この企業なら今後長きにわたって応援し続けたい。途中で株価が下落しても手放せない」と思える優良企業だけに投資するようにしましょう。

直近ではMetaやMSCIが決算ミスで10%以上の下落にあったように、世の中の「優良企業」と言われている銘柄でも長期保有していれば決算ミスは避けられません。

優良企業には世間の期待値も上がりますので、それをクリアする決算を出し続けるのは難しいんですよね。

投資信託やETFの場合、個別企業の決算状況などをいちいち気にしなくてよいのも大きなメリットです。

 

投資は結果だけ出せればOKという人は100%インデックスファンドを推奨

サテライト枠はあくまで投資を楽しむ場が欲しいという方用であって、投資は堅実に結果だけ出せればOKという人はインデックス投資100%でもOKです。

個別株投資で、インデックスファンドを上回るリターンを長期的に出し続けるのはかなり難易度が高いことが知られているからです。

 

以下は「SPIVAスコアカード」と言う、各国のアクティブファンドの何割がその国の主要なインデックスに勝てているかを示す指標です。

米国で、S&P500を15年間にわたってアウトパフォームしているファンドは12%しかないことが分かります。

SPIVA | S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス

 

日本でも同様の傾向が見られ、日本の大型株に投資するアクティブファンドのうち、S&P/TOPIX 150という日本の大型株インデックスに10年間にわたってアウトパフォームしているファンドは14.7%しかありません。

SPIVA | S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス

 

アクティブファンドのコストが割高という点を差し引いて考える必要があるとは言え、自前でポートフォリオを組んでインデックスに勝つことがいかに難しいか思い知らされるデータですね。

難しいことを承知でチャレンジしてみたいと思わせる魅力が個別株にあるのは事実ですが、投資は資産形成の手段に過ぎないと割り切れる方はインデックス投資だけで十分でしょう。

 

まとめ

ポートフォリオのコア資産(80%以上)は「NISA x インデックスファンド」で固めることをオススメします。

オリジナリティを発揮して投資を楽しむのは土台を盤石にした後にしましょう。

個別株などはポートフォリオ全体の20%以下にとどめることをオススメします。

 

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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