新NISAでeMAXIS Slim オルカンやS&P500投資は老後への資産形成に最適!5年以内にFIRE狙いの人はオルカン以外の成長株や暗号資産へ投資を。

内科医

 

おはようございます。

今年から始まった新NISAは非課税で運用できる期間が「無期限」になったこともあり、老後に向けた資産形成という意味合いが大きいと思います。

20年〜30年かけてゆっくり資産を育てるという点では、eMAXIS Slim オール・カントリーやS&P500のような全世界株、米国株インデックスに勝る投資対象はありません。

 

 

一方で、「5年以内に大きな財産を築いてFIREしたい」と考えている人には、オルカンやS&P500はベストの投資対象ではありません。

よほど入金力の高い人でなければ、オルカンへの投資だけで5年以内にFIREは不可能であり、もっと「ハイリスク・ハイリターン」な商品に目を向ける必要があります。

ただし、そういった投資は失敗する可能性も高く、博打的な要素が大きくなることに注意しましょう。

 

新NISAでeMAXIS Slim オルカンやS&P500投資は老後への資産形成に最適!5年以内にFIRE狙いの人はオルカン以外の成長株や暗号資産へ投資を。

 

eMAXIS Slim オール・カントリー、S&P500は老後に向けた資産形成では最強の商品

私の考えでは、「新NISAを使って老後のお金の不安を解消する」という目的では、eMAXIS Slim オール・カントリー、S&P500に勝る投資対象はありません。

この2商品よりもハイリターンが狙える商品は数多く存在しますが、それらは初心者にはリスクが高く、

「リスクとリターンのバランスに優れた商品」という意味ではオルカンやS&P500に勝る投資対象はないからです。

 

特に、今20代〜30代と若い人で、これから20年〜30年以上にわたって複利で運用を続けられる人であれば、オルカンやS&P500以上のリスクを背負う必要はありません。

それだけ複利の効果は偉大であり、必要以上のリスクを背負うと身を滅ぼすリスクがあるからですね。

 

以下は金融庁の積立投資シミュレーションサイトを用いた結果です。

毎月5万円積立、積立期間が30年、過去のS&P500の利回り実績をもとに年率8%でシミュレーションをしてみました。

 

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/tsumitate-simulator/

 

まさに「王道中の王道」の投資法ですが、これだけで30年後には7450万円もの資産ができるのですね。

老後も取り崩しながら運用を続ければ、「老後2000万円問題」どころが「老後4000万円問題」でも解決可能です。

 

短期〜中期でFIRE狙いの人にはオルカンは適さず、「ハイリスク・ハイリターン」な投資が必要

一方で、「現時点ではほとんど資産がないけれど、5年以内に資産を築いてFIREしたい」といった目的には、オルカンやS&P500は残念ながら不向きです。

インデックス投資の期待リターンは年率5%〜8%程度と考えられるので、よほど入金力の高い方でなければFIREできるほどの財産を5年で築くのは不可能だからです。

これは、オルカンやS&P500がダメな商品という意味ではなく、単にその人の投資目的にオルカンやS&P500が合っていないことを意味します。

 

「財産なしの人が5年以内にFIRE」は達成確率ゼロではありませんが、それを達成できる確実な方法はこの世にはありません。

相当ハイリスクな成長株に集中投資するか、暗号資産などボラティリティの高い他の領域で一か八かの勝負をするしかないでしょう。

しかし、オルカンやS&P500への長期投資と比べて再現性が低く、投資というよりは投機や博打と呼ぶものに近くなります。

一部の運の良い人は達成可能でしょうが、迂闊に真似しようとしないほうが賢明です。

 

オルカンやS&P500は優れた商品だが、自分の投資目的と合った商品を選ぶことはより重要

弊ブログでオススメしているインデックス投資は、万人向けかつ再現性の高い優れた投資手法だと思います。

しかし、あくまで全世界株や米国株の平均点狙いの投資法なので、大きな成果が出るまでにはどうしても長い年月がかかるのです。

 

自分なりの投資のゴールを明確にし、そのゴールが達成できる可能性が高い手法を選ぶことはもっと重要なことです。

ただし、ここで注意しなければならないのは、到底実現不可能としか思えないような無茶な目標を立てないことです。

それはあくまで夢物語であり、資産形成に真剣に取り組むなら自分の力で十分に達成可能な現実的な目標を立てることが重要です。

 

投資というといきなり「何を買うか」を考え始める人がいますが、自分なりの運用方針を決めたり、資産配分を決めることの方がはるかに重要ですね(下図参照)。

 

拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』から引用

 

まとめ

老後に向けてコツコツ資産形成を進めるなら、オルカンやS&P500に勝る金融商品はありません。

一方で、「5年以内にFIRE」などより難易度の高い目標を掲げている人にはオルカンやS&P500は向かないでしょう。

 

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『インデックス投資は勝者のゲーム』、『敗者のゲーム』、『投資の大原則』などの古典とは投資実績も知名度も比較になりませんが、

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長期投資の王道はオルカンやS&P500ですが、それ以外にもNASDAQ100、SOX指数、インド株など魅力的な商品が増えてきています。

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「米国株は割高」「今は円安なので買いではない」と言われて久しいですが、その間も株価は上がり、円安はどんどん進行してしまいましたね。

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インデックス投資を始めたあとは、最低でも20年間は売らないつもりで積立投資を続けましょう。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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