「老後2000万円問題」の本質とは?新NISAの1,800万円をeMAXIS Slim オルカン、楽天・オールカントリーで埋め、老後の「自分年金」を用意しよう

内科医

 

おはようございます。

2019年に大きな話題になった「老後2000万円問題」ですが、急速なインフレや円安の影響により、今では「老後4000万円問題」にパワーアップした可能性が指摘されています。

 

www.churio807.com

 

私の考えでは、「2000万円」とか「4000万円」という数値自体には大きな意味はなく、老後の資金不足に若いうちから真剣に備えるきっかけになればOKだと思っています。

本日は「老後2000万円問題」の本質を明らかにし、私たちはどうやって自分の老後不安を解消していけばよいのか考察します。

 

「老後2000万円問題」の本質とは?新NISAの1,800万円をeMAXIS Slim オルカン、楽天・オールカントリーで埋め、老後の「自分年金」を用意しよう

 

「老後2,000万円問題」で明らかになった老後のお金の不安とは?

2019年6月、金融庁の報告書において「老後の30年間で約2,000万円が不足する可能性がある」という内容が発表されたことをきっかけに、老後2,000万円問題がテレビやニュースで大きな話題になりました。

老後2,000万円問題の試算におけるモデルケースは以下のとおりであり、必ずしもすべての人には当てはまりません(下図参照)。

しかし、老後2,000万円問題によって「老後のお金の不安を早めに解消しておく必要がある」という危機感が生まれ、老後について真剣に考えるきっかけになったという方は多いのではないでしょうか。

 

老後資金2000万円問題「年金は預貯金よりも得ですか?」
テレビ東京アナウンサー・西野志海と日経ビジネス編集委員・山川龍雄が、世間を騒がせている時事問題をゲストに直撃する動画シリーズ。第1回のテーマは、老後資金2000万円問題。飯田泰之・明治大学准教授は、社会保障制度の持続性が懸念される中で、「年金を納めない人は結局、大損する」と明言する。その理由とは。

 

さて、老後2,000万円問題を他人事で終わらせないためには、その背景を正しく理解することが重要です。

私は、もっとも重要なのは

1) 長生きに伴うお金のリスクが増えていること

2) 働き方の多様化が進んでいること

だと考えています。

 

長生きと働き方の多様化によって老後のお金の不安が増している

リンダ・グラットンのベストセラー『LIFE SHIFT』で述べられているとおり、公衆衛生や医療技術の向上によって世界の平均寿命は伸び続けています。

 

「人生100年時代」が到来するのも遠い将来の話ではありません。

長生きできること自体はもちろん素晴らしいことですが、長生きすることで生まれるお金のリスクがあります(下図参照)。

 

人生100年時代の現状と長生きリスク|ご加入をご検討の方|歯科医師国民年金基金

 

定年退職の年齢が60歳や65歳のまま変わらないとすると、無職のまま年金に頼って生活しなければならない期間が30年〜40年にも及ぶのです。

大企業に勤めており、退職金や厚生年金が手厚い人であれば問題ないかもしれませんが、大半の人にとっては命よりも先にお金が尽きる恐怖との戦いにもなりえます。

 

また、近年では働き方が多様化しており、昔ながらの終身雇用制度は崩壊してきています。

一般的に、同じ企業で長く勤め続けるほど厚生年金や退職金の支給額はどんどん増えていきますが、離職・転職を繰り返していると退職金がほとんどもらえない可能性があるのです。

また、フリーランスとして働くことも普及してきていますが、フリーランスにそもそも退職金という概念は存在せず、年金も国民年金のみとなります。

このように、雇用の流動性や多様性が進めば進むほど、従来の終身雇用による退職金、厚生年金を前提とした老後プランでは老後破綻する可能性が増えているのです。

 

オルカンなどインデックス投資で「自分年金」を用意して老後に自ら備えよう

老後の資金不足を防ぐために、以下のような対策が考えられます。

1) 老後の生活費の見直し(支出の抑制)

2) 定年を遅らせてできるだけ長く働く

3) 長く働くとともに、公的年金の受給を繰り下げる

 

老後資金の不安を減らすために支出を切り詰めるのは必要ですが、支出の抑制には限界があります。

住居費や保険などの固定費を見直すのは重要ですが、食費などの変動費を削りすぎてしまうと、毎日の楽しみが失われ味気ない老後になってしまうからです。

 

定年を遅らせて長く働き、年金で足りない分の収入を補うことも重要ですが、高齢になっても健康なままでいられるのか、どのような職業に就けるかなど不確定要素も大きいです。

 

国の年金には、通常65歳から受け取れる年金を、70歳や75歳まで先延ばしにして受け取ることで納付額が上乗せされる「繰り下げ受給制度」があります(下図参照)。

しかし、今の若年世代が実際に年金を受け取るのは30年〜40年後であり、その頃には年金制度自体が改悪されている可能性もあります。

 

年金の繰り上げ受給と繰り下げ受給、メリットや判断基準を専門家が解説

 

このような状況を踏まえますと、上で挙げた対策だけでは老後資金の不安を解消するには不十分です。

私は、インデックス投資を若い時からコツコツと続けることで、老後になった時に十分な資産収入を得られる状況を作っておくことが老後不安解決の切り札になると考えています。

これからは国の公的年金だけでなく、投資によって「自分年金」を用意するのがスタンダードになるのです。

 

まとめ

これからは老後を国任せにできない時代になるため、若い頃からコツコツと投資をし、資産収入による「自分年金」を用意するのが必須となります。

新NISAという最高の制度が始まった今、一日でも早くeMAXIS Slimオルカンや楽天・オールカントリーなどの全世界株インデックス投資を始めることをおすすめします。

 

【ちゅり男初の単行本です。応援よろしくお願いいたします!】

これから新NISAを使って投資を始める方に「これだけは知っておいてほしい!」という知識だけを厳選して詰め込みました。

オルカンやS&P500を買うだけなら誰でもできますが、きちんとした投資知識がないと投資で成功することは困難です。

本書で投資に必要な知識を一気に習得し、あとはブログで最新情報をチェックしていただければ盤石だと思います。

本とブログ、セットでぜひ勉強してみてください!

 

【関連記事のご紹介】

オルカンやS&P500は買った後は「ほったらかし」でOKですが、年1回のリバランスは実施しましょう。

www.churio807.com

 

新NISAで短期売買は制度との相性が悪く厳禁です。

オルカンやS&P500への長期投資に徹するべきです。

www.churio807.com

 

新NISAの最適解についてまとめた記事です。

www.churio807.com

Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました