おはようございます。
ずっと好調に推移してきた株式市場ですが、7月17日の米国株市場は久しぶりに大きく下げる一日となりました。
特に半導体関連銘柄の下げ幅が大きく、エヌビディアがマイナス6.6%、TSMがマイナス8%、ASMLがマイナス12.7%、ブロードコムがマイナス7.9%と強烈な下げとなりました。
半導体銘柄は昨年〜今年にかけて投資家に大きなリターンをもたらしましたが、投資の世界ではハイリターンの裏にはハイリスクが必ず存在します。
ハイリスクを受け入れられる人だけが踏み込める世界と言えるでしょう。
エヌビディアを含む半導体ETFのSMHやSOX指数が1日で7%下落!リスクに耐えられない人はオルカンやS&P500など分散投資を徹底せよ。
エヌビディア株、半導体ETFのSMH、SOX指数は1日で7%の下げ
7月17日の米国株市場では、半導体関連銘柄を中心に久しぶりに大きな下落となりました。
S&P500のマイナス1.4%、NASDAQ100のマイナス2.9%と比較し、半導体ETFのSMHはマイナス7.1%、SOX指数はマイナス6.8%と大きく下げました。
以下はS&P500、NASDAQ100、SMH、SOX指数の過去5日間のチャートです。
7月17日の下げが特に大きく、S&P500はほぼ無風ですが、SMHやSOX指数の下げ幅が大きいことがわかります。
個別銘柄では7月17日の下げ幅はエヌビディアがマイナス6.6%、TSMがマイナス8%、ASMLがマイナス12.7%、ブロードコムがマイナス7.9%、AMDがマイナス10.2%となっています。
以下は各銘柄の過去5日間のチャートです。
半導体銘柄は元々リスクが高いことが知られていますが、1日の下げ幅としては記録的な1日でしたね。
投資はハイリスクを受容できる人のみハイリターンが享受できる世界
2023年〜2024年にかけて、エヌビディアをはじめとする半導体銘柄は、投資家に多大な利益をもたらしました。
投資の世界ではリスクとリターンは表裏一体であり、ハイリターンな投資対象はハイリスクであることは常識です。
投資の世界で「リスク」という言葉を使う時は、文字通りの「危険」という意味ではなく、「値動きの大きさ」を指します(下図参照)。
ハイリスクな投資対象というのは、プラスにもマイナスにも値動きが大きい銘柄のことです。
もっと簡略化していえば、「どーんと一気に値上がりして大きなリターンをもたらした銘柄は、逆に一気に株価が下がる可能性も高い」ということですね。
このように、投資の世界でハイリターンを得ようと思ったらハイリスクを受け入れるだけの資質が投資家に求められます。
半導体株のリスクに耐えられない人はオルカンやS&P500で分散投資を徹底しよう
AIブームはまだまだ始まったばかりと言われており、今後も半導体市場は長期的に拡大する可能性が高いです。
「成長市場に投資する」という投資の原則を考えると、半導体市場が魅力的なのは間違いありません。
リスクに耐えながら長期間投資し続けることができれば、将来報われる確率はかなり高いでしょう。
しかし、半導体株に投資していれば、今回のように1日で数%以上下げる日というのはたびたびやってきます。
この値動きの大きさに耐えられないという人、もしくは「1日でこんなに値下がりするとは思っていなかった」という人は、早めに投資方針を見直した方がよいでしょう。
実際にどうすればよいかと言うと、半導体という狭いセクターに集中投資するのではなく、
オルカンやS&P500などの市場平均インデックスを使って、様々なセクターに広く分散投資するのがよいです。
景気の強弱と金利の高低によって、買われるセクターが次々と変わっていく「セクター・ローテーション」という考え方があります(下図参照)。
この考え方が基けば、どんな状況でも強みを発揮し続けられるセクターというのは存在せず、景気循環によって強いセクターはどんどん変わっていくのです。
オルカンやS&P500は全てのセクターに満遍なく投資するので、株式市場全体が下落する大暴落時を除き、平常時の値動きは比較的抑えられます。
自分はどの程度までリスクを許容できるかをよく考え、自分に合ったポートフォリオを組むことが重要です。
まとめ
7月17日の米国株市場は、半導体銘柄が記録的な下げを記録しました。
半導体は成長市場で長期投資先として魅力的ですが、ボラティリティの大きさを投資家サイドが受け入れる必要がありますね。
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オルカンやS&P500を買うだけなら誰でもできますが、きちんとした投資知識がないと投資で成功することは困難です。
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本とブログ、セットでぜひ勉強してみてください!
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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