おはようございます。
8月5日に日経平均がマイナス4451円という大暴落となったタイミングで、オルカンやS&P500などのインデックスファンドを慌てて売ってしまった人が多いようです。
実際、eMAXIS Slim オール・カントリーとS&P500の純資産額はピーク時から一時1兆2000億円ほど下がりました。
株価が下がって売りたくなった時に見返したい図。
株価が急上昇する「稲妻の輝く瞬間」を逃すと、本来得られるはずだった投資リターンの多くを失うことになります。
投資タイミングを図った売買がおすすめできない理由はこれです。 pic.twitter.com/RiKExojZ47
— ちゅり男/医師・投資ブロガー (@churio777) August 2, 2024
その後株価は回復傾向にあり、暴落時に株を手放してしまった人は、チャールズ・エリスの言う「稲妻の輝く瞬間」を取り逃してしまったことになります。
このように、投資タイミングを図って売買を繰り返すとかえって投資リターンを失う結果になるため注意が必要です。
【悲報】令和のブラックマンデーでeMAXIS Slimや楽天・オルカン、S&P500から資金が流出!新NISA口座のインデックス投資では暴落時の売却は厳禁です。
8月5日の株価急落で、オルカンやS&P500からも資金が流出!
8月5日に日経平均が4451円下落し、1日の下げ幅として1987年10月のブラックマンデーを超えたことがニュースになりました。
コロナショックの時を思い出すような株価急落でしたが、幸い8月6日以降は株価は回復傾向にあり、若干落ち着きを取り戻しています。
暴落が来てもeMAXIS Slim オルカンやS&P500などに長期投資している人であれば何も慌てる必要はありません。
しかし、実際には先日の株価急落を受けてオルカンやS&P500を売却してしまった人が多いらしく、純資産額も低下しています(下チャート参照)。
チャートだと分かりにくいかもしれませんが、eMAXIS Slim S&P500はピーク時から約7000億円、オルカンは約5000億円と、両者合わせて1兆円以上の流出となりました。
投資信託は個別株やETFのようにリアルタイムでの売買はできず、これら外国株に投資する投資信託の場合、注文翌日の基準価額の決定を待って取引されます。
よって、投資信託を慌てて売却しても何も良いことはないのですが、暴落時には「パニック売り」という現象がよく見られるのですね。
「稲妻の輝く瞬間」を取り逃すとリターンの大半を失うことに
オルカンやS&P500などのインデックス投資で、なぜ暴落時に慌てて売却してはいけないかと言うと、その後の株価上昇を全て取り逃がす可能性があるからです。
チャールズ・エリス氏は『敗者のゲーム』の中で、これを「稲妻の輝く瞬間」と呼んでいます。
下の図は、1980年〜2016年の36年間のうち、S&P500が上昇したベスト何日を逃した場合に失う投資リターンを示したものです。
36年間のうちのベスト30日を逃すと、S&P500のリターンは年率11.4%から6.4%に低下し、約半分のリターンを失うことになります。
拙著『世界一やさしい投資信託・ETFの教科書 1年生』から引用
そして、「稲妻の輝く瞬間」はいつ訪れるか分からず、一瞬で通り過ぎてしまうので、投資タイミングを図った売買はせず、ずっと保有し続けるのが正解なのです。
インデックス投資では暴落時の売りは厳禁。投資余力があれば買いはOK
実際、今回の日経平均の大暴落でも、8月5日には4451円の大暴落でしたが、翌6日には3217円も戻しています。
8月5日に慌ててパニック売りをして、翌6日の上げを取り逃した人が本当の敗者と言えるでしょう。
このように、インデックス投資では暴落時に慌てて売却するのは厳禁です。
そもそも、オルカンやS&P500は全世界株もしくは米国株の長期的な成長シナリオを信じて投資するものです。
短期的な値動きは全て無視してOKで、暴落時にはバーゲンセールと思って買い向かうのが正解です。
暴落時に買い向かう勇気がない人でも、絶対に売却はせず、毎月積立だけは継続すべきですね。
まとめ
8月5日の株価急落を受け、慌ててオルカンやS&P500などのインデックスファンドを売却してしまった人も多いようです。
インデックス投資家にとって、暴落時のパニック売りは投資リターンの大半を失う結果になりますので、絶対にやめましょう。
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必ずしもインデックス投資推しの本ではありませんが、優良企業の株を長期保有することの重要性を強く認識させられます。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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